医学部受験での偏差値ランキングの意味
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医学部受験を決めたらどうしても偏差値が気になる
偏差値情報は参考にすべきか?
受験情報を見てみると、医学部の偏差値は国公立、私立ともに他学部と比べて高くなっています。また、私立医学部は受験者数が非常に多いこともあり、合格できるイメージがなかなかわかない人もいるかもしれません。ただ、倍率が高い大学でも、十分な学力があれば自信を持って受験に臨むべきです。自分の学力と志望校のレベルを比較し、合格する可能性が十分あるかどうかを判断する際には、偏差値が役立ちます。
偏差値は相対評価のため、受験者層が異なれば違う値が出ます。例えば、駿台模試と全統模試では、同じ学力でも偏差値の高低が生じ得ます。ただし、模試ごとに大学ごとの偏差値が受験情報として示されるため、自分が受けた模試のデータをチェックしてみてください。A判定、B判定といった判定も、各模試の偏差値基準に応じて出されています。
ただし、一般的な模試の偏差値はあくまでも模試の問題への対応力を示したものです。国公立医学部、私立医学部ともに、実際に入試で必要な科目や範囲は模試と異なる場合があります。模試の偏差値だけで志望校を決定するのではなく、各大学の出題傾向なども踏まえて合格可能性を探りましょう。
大学によっては合格者の平均偏差値を受験情報として提供している場合があります。例えば帝京大学医学部や東海大学医学部では、英語・数学と理科2科目での合格者の平均偏差値が出される場合があります。受験生は模試でより多くの科目を受けていたとしても、本番では得意科目を選んだり、合否を左右しやすいとされる科目を重点的に勉強して臨んたりしています。そのため、大学が示す合格者の偏差値は、模試での判定時に用いられる偏差値より高い場合がある点に注意が必要です。
(参考URL:帝京大学入試情報)
共通テストになって偏差値はどうなるの?
大学入試センター試験が廃止され、共通テストが始まっても模試の偏差値は今まで通り出ます。医学部受験生にも、共通テストや、共通テスト向けの模試を受ける人は多いでしょう。ただ、共通テストの傾向はセンター試験とは大きく変わることが予想され、共通テストでの偏差値が正確な学力を測る上で役立つかどうかはまだわかりません。共通テストでは従来のセンター試験と比べて思考力が問われやすくなるとのことですが、だからと言って国公立医学部の個別学力試験(2次試験)や、私立医学部の合否判定の際に参考にするかどうかは慎重に判断する必要があるでしょう。
偏差値を参考にして受験校選びをする際にも、共通テストだけではなく記述模試の結果も活用するなどの工夫をしたいところです。あわせて、過去問を解いてみて、受験情報で見た合格最低点と比較することも、合格可能性を探る上で役立ちます。
偏差値がわからない医学部入試もある
わからないときどうすればいいの?
医学部受験を目指す際は、各大学の偏差値をチェックすることと思います。しかし、中には偏差値がわからない医学部入試もあります。例えば推薦入試、AO入試や地域枠など、一般入試と違う方式の入試では、偏差値が示されていないのが一般的です。医学部編入試験も同様に、偏差値が示されていません。そのため、模試の結果などを基に自分で合格可能性を判断することは困難です。
医学部受験で偏差値が示されていない入試を受ける場合は、通っている高校の先生や塾、予備校の先生に合格した生徒と不合格になった生徒の大体の成績を聞いてみましょう。受験者のレベルや合格ラインのイメージをつかむことができます。推薦入試などでは評定の高低も気になるところです。ただ、受験機会を増やした方が医学部合格の可能性が高まるため、評定がギリギリでも、推薦入試などは積極的に受けることをおすすめします。
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