医学部受験の前提になることとは?

医学部受験の前提になることとは?

医学部合格の前提として

「どんな医師になりたいか」「志望大学」をあらかじめ設定することが大切

近年は志願者数の増加傾向もあり、医学部受験は難化していると言えます。そのため、「合格できればどこの大学でも」というのが受験生の本音かもしれません。確かに、医学部受験を突破できれば、医師への道は開けます。しかし、成績を伸ばして医学部合格を果たすためにも、様々な受験情報を調べて志望大学を決めることは大切です。入試科目や配点といった合否に大きく影響する情報はもちろん、大学の立地やキャンパスの雰囲気・カリキュラムなども把握しておくと良いでしょう。
受験情報を見る際にぜひチェックしてほしいのがアドミッションポリシーです。大学がどのような人材を求めているのかを良く知るためにも、アドミッションポリシーを熟読しておきましょう。自分がどんな医師になりたいのかを考えるきっかけにもなります。また、スケジュールが確保できる場合は、オープンキャンパスや医学部のイベントに参加することもおすすめします。インターネットやパンフレット上の受験情報だけではなく、実際にキャンパスに入ることで大学の雰囲気を実感しやすくなるからです。
勉強をする際には、明確な目標があった方が頑張れるものです。目標が具体的であればあるほどモチベーションが上がり、自分の実力を伸ばしやすくなります。合格後に医学部に通う自分の姿を鮮明に想像し、そこから逆算して受験までの計画を立てましょう。ゴールを見据えたうえで日々の学習に取り組めば、不安を感じた際などにも諦めずに勉強を継続しやすいです。まずは「行ける大学」ではなく、「行きたい大学」を決めて合格に向けた計画を立ててみてください。

国公立医学部対策情報

センター試験(共通テスト)は大切です

国公立医学部の入試では、共通テストと個別学力試験の両方を受けることになります。個別学力試験では、前期日程だと英語・数学・理科2科目、もしくは英語・数学が課せられることが多いです。大学によっては国語の試験があるところもあるので、受験情報で興味のある大学の入試科目を確認しておきましょう。後期日程では小論文の配点が大きいケースが多いです。
共通テストと個別試験の配点割合は各大学でまちまちです。国語や社会が苦手な場合、傾斜配点で個別学力試験重視の大学を選びがちですが、最終的な合否を見るとそうした大学でもセンター試験の得点率が合否に大きく影響していることが多いようです。共通テストの配点割合が低いからと言って、共通テスト対策をおろそかにすることがないよう気を付けてください。むしろ、配点割合が低かったとしても、共通テストで高得点を取っておけば、安心して2次試験に臨むことができます。実際にリードしている点数はわずかでも、2次までの期間を落ち着いて過ごしやすくなり、2次対策に集中できるメリットがあると理解しておきましょう。
仮に共通テストで想定していた点数が取れなかった場合は、受験情報で合格最低点の推移をチェックし、戦略を練り直す必要があります。過去問演習を行い、2次の得点がどのくらいとれそうかも踏まえた上で、出願する大学を決定してください。

(参考URL:国公立大一般入試のしくみ|河合塾マナビス

私立医学部対策情報

大学の問題に慣れておく方が良いでしょう!

私立医学部では、国公立と比べて大学ごとの入試傾向の違いが大きいです。そのため、私立医学部受験を検討しているなら、徹底的な過去問演習を通じて様々な解法を身につけておく必要があります。併願校を決める際には受験情報を見ると思いますが、入試日程や偏差値だけでなく、自分がどの大学の出題傾向に合っているのかも把握するようにしましょう。まずは過去問を1年分解いてみるとわかりやすいです。選択肢が多すぎて演習時間が足りない場合は、高校や予備校・塾の先生などに各大学の問題との相性を教えてもらうと良いでしょう。
私立医学部の場合は、他学部との共通問題は基本的にありません。そのため、医系英語や医系小論文の対策が重要です。普段から医療系ニュースに興味を持ったり、医療・生物系の英単語は多めに覚えたりしておいてください。

 

*国公立医学部、私立医学部どちらにも言えることですが、医学部入試では面接が重視されます。大学によって重視される点は様々ですが、基本的には
「医師としての適性」
「医師になる志望動機の強さ」
が大切になります。

面接でこれらのポイントを踏まえた受け答えをするためには、想定問答集をチェックすることも有効です。ただ、最初は想定問答にこだわるのではなく、
「なぜ医師になりたいのか」
「どんな医師になりたいのか」
の2点を、自分なりにしっかり考えてみましょう。面接本番では緊張して、想定問答を忘れてしまうことも考えられます。自分の考えをしっかり持っておけば、面接の大失敗を避けやすいです。また、目指すべき医師像を明確にすることで、志望校選びやモチベーションアップにも役立ちます。

医学部受験の前提になることとは?