医学部専門予備校とは~大手予備校とどう違うの?~
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医学部受験に特化
医学部受験をする方は専門予備校も視野に
大学受験を目指す場合、自学の他に、一般的な塾や予備校に通う方法があります。加えて、医学部受験に特化している医学部受験予備校も選択肢です。以前は医学部受験予備校の存在はそれほど目立ちませんでした。
ところが、近年は少子化に伴って収益が悪化した予備校や塾も多く見られ、志望者が多い医学部受験の指導にも取り組むところが増えてきています。また、大手予備校でも国公立医学部コースが設定されているケースが少なくありません。河合塾や駿台予備校のような大手予備校では、国公立医学部コースとも別に、私立医学部志望者用のコースを設定する動きも見られます。様々な学部を志望する生徒を集めて同時に授業を行った方が、塾や予備校としてはより効率の良い運営が実施できます。いっぽう、受験生の立場からすると、医学部受験に必要な内容だけを扱う専門予備校の方が受験情報や授業内容が絞り込まれており、医学部合格に有利に働くと言えるでしょう。専門性の高い指導を希望するのであれば、医学部専門予備校や専門コースを選択するのが得策です。
ただ、医学部予備校は一般の塾や予備校と比べると、費用が高くなりがちです。教室の雰囲気や講師・職員の質にばらつきがあるリスクにも注意が必要です。そのため、医学部専門予備校を検討する場合は、生徒だけでなく保護者も見学や面談に行って医学部受験生にとって十分な環境かを確かめることをお勧めします。体験授業を実施している予備校もあるので、講師との相性なども確認した上でどこに入るかを決めるようにしてください。
医学部を目指す上での予備校選び・・・5つのチェックポイント
5つのチェックポイントで、医学部合格に役立つ予備校選びの基準を整理してみました。
①講師との相性、授業の質
②カリキュラムやテストシステム、授業時間数
③校舎・職員の雰囲気
④受験情報の質
⑤面接などの入試対策
電話での問い合わせ等で把握できそうな情報もありますが、極力校舎に足を運んでチェックすると良いでしょう。体験授業なども利用して複数回行ってみると、雰囲気などをより正確に判断しやすくなります。
効率的な勉強での合格が理想?
予備校や塾で何を学ぶべきか
「勉強の仕方を教えます!」という点を売りにしている予備校や塾を見かけることが多いです。そこで必ずと言っていいほど登場するキーワードが「効率的な勉強法」です。
医学部受験では、学習レベルの高さに加えて、多くの学習量も求められます。そもそも入試科目が多いことに加えて、幅広い分野から出題されるケースも多いからです。そのため、入試本番までの限られた時間の中でいかに効率よく勉強するかを考えることは極めて大切です。受験情報に精通していることはもちろん、一人一人違う効率的な勉強方法をしっかりアドバイスできる予備校や塾を選ぶようにしましょう。マニュアル的に「勉強の仕方」を伝えるのでは不十分です。医学部受験に関して造詣が深い予備校や塾こそが、受験生の力強い味方になってくれるでしょう。
ただ、単に効率よく勉強するだけでは、ハイレベルな医学部受験を突破しにくくなっています。最近の医学部入試では特に、表面的な知識だけでなく、実験に基づいた考察問題や、複数単元にまたがった理解などが重視される傾向があるからです。知識の詰め込み也典型問題の反復学習だけでは対応が難しい問題も少なくありません。中学や高校で導入が進んでいるアクティブラーニングにおいても、分析・統合・評価が大切にされており、医学部入試でも複合問題への的確な対応力が求められる流れは続くと考えられます。(参考URL:アクティブ・ラーニングとは?文部科学省が推進する理由と3つのポイント)
複雑化してきた問題に対応するには、「深く考えることができる思考力」を身につけなければなりません。思考力のレベルアップは一朝一夕には進みません。そのため、基本的な知識を増やしたり、定番問題の解き方を理解したりする段階は効率よくクリアした上で、1つの問題にじっくり取り組む練習も行う必要があります。
とはいえ、効率の追求が、医学部受験に必要な深い思考力を養う上で害になるわけではありません。効率よく学習を進める方法を工夫すること自体も、思考力アップに繋がります。また、思考の土台となる基礎の充実は効率よく進めれば、思考力を養う期間をより長く確保できます。思考力をしっかり養っておけば、医学部受験時だけでなく、医師になった後にも役立つ資質を身につけられることになります。
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