2020年度鹿児島大学医学部入試傾向の解説<英語編>

2020年度熊本大学医学部入試傾向の解説<英語編>

概要

・大問は5問
・読解2題、文法・語彙1題、和文英訳1題、英作文1題 90分
・読解は記述式および選択式
・文法・語彙は選択式空所補充
・和文英訳は会話文中の和文英訳
・英作文は意見論述

設問別分析表

大問1、2 読解

鹿児島大では例年大問1、2は読解問題です。読解文は特に専門的なものではなく、語彙や構文も特別に難解なものはありません。内容は科学、社会、文化などさまざまですが、外国語習得や現代社会の抱える問題など時事的な内容も比較的多く取り上げられています。基本的な英単語やイディオムを身に付けておくことが重要です。解答の形式としては、記述による内容説明が中心ですが、選択式による内容一致問題、適語補充、同意表現、文章並び替えなど設問の種類が多いのも特徴です。よって、文章全体の意味を理解する力に加え、設問箇所を正確に読む力が必要とされます。記述式の問題では、内容説明や具体例の説明などかなりの記述量を求められるので、日本語できちんと表現する力が必要です。英文の内容自体は比較的分かりやすく、設問数も多くはありませんが、記述問題が多いので日本語で記述する練習を十分に行いましょう。

大問3 文法・語彙

例年大問3は選択式による文法・語彙に関する空所補充問題です。基本的な文法や単語の知識を問うものがほとんどなので、センター試験レベルの知識があれば対応できると考えられます。頻出の英語表現をしっかり覚えてケアレスミスをしないことが重要です。

大問4 和文英訳

例年大問4は和文英訳です。日本語での会話文の中の下線部を英訳します。小問数は例年4問で、下線部は英文1文程度の長さです。訳文自体は特に難しい単語や表現を含んでいるわけではないので比較的取り組みやすいと思われます。構文集の例文を日本語と英語を対応させながら覚えたり、英作文問題集の表現を自分で使えるようになるまで繰り返し読んだり、実際に書いたりして学習しましょう。また、日ごろから和文英訳の練習を行うことで、英作文の基礎力が付き、大問5における長い英語の文章を書く力も養われます。

大問5 英作文

例年医学部の大問5は80~100語程度の自由英作文となっています。例年テーマに対して理由や具体例を挙げて自分の意見を述べるものですが、2019年度は二つの質問から一つを選び理由を2つ挙げて意見を述べる形式でした。テーマとしては日本における少子高齢化や小学校での英語教育に関するものなど、日本社会の現在の状況に関するものが多くみられます。よって、ニュースや新聞などで日本の社会問題に関する記事を読み、問題の理由や具体的な対策を知っておくことで英作文により取り組みやすくなるでしょう。ただし、2019年度の選択式のテーマは発想力を必要とする「起業するならどのような種類の会社を作るか」と「テクノロジーによって私たちの生活にもたらされた最も大きな変化は何だと思うか」でした。この傾向から、自由英作文のテーマは単に社会問題に対する対策を述べるだけでなく、思考力やより能動的な考え方を求められる可能性があります。

傾向と対策

読解問題に関しては、基礎的な文法、単語の知識を十分に身に付けておくことと、特に日本語での記述の練習が不可欠です。過去問の長文などを読み、設問の傾向を理解しておきましょう。文法・語彙問題はセンター試験レベルの問題を確実に正解できるようにすることが重要です。和文英訳に関しては、構文集、英作文問題集の表現をしっかり暗記し、それを応用するかたちで取り組めばよいでしょう。自由英作文はテーマに関して必ず理由を二つ述べる必要があるので、過去問などの解答例などを参考にして理由の述べ方や、論理的な展開を学びましょう。ニュースの時事問題に目を通しておくことも役に立つと思われます。

執筆者


 

松永 晶子

九州大学大学院人文科学府修士課程

大学院ではギリシャ哲学を専攻。元PMD医学部専門予備校英語講師。現在はPMDにて医学部入試問題研究や教材研究を担当。福岡通訳協会所属。翻訳家、著述家、スタンドアップコメディアンなど多彩な顔を持つ。

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