医学部受験のためにも知っておこう!コメディカルシリーズ〜看護師について~

医学部受験のためにも知っておこう!コメディカルシリーズ~看護師について~

看護師は、病院やクリニックだけでなく介護施設や保育所など、さまざまな場所で活躍しています。女性のイメージが強い看護師ですが、男性看護師も年々増えています。60代以上の看護師も増えており、長く活躍できる仕事の一つです。また、急速に進む高齢化に対応するため、看護師の仕事の幅はますます広がりつつあります。看護師を目指している方や、看護師に興味のある方は是非参考にしてください。

看護師について

看護師は、医師の治療を助け、人々の健康を守ることが役割です。つらい病気やけがを抱えている人の近くで日常生活をサポートしたり、相談に応じたりすることも務めの一つです。人の命にかかわる分、責任とやりがいも大きいと言えます。
看護師の主な仕事は、病院や診療所などで医師の診察や手術などを手助けして、病人やけが人などの体調の回復に努めることです。勤務先は病院、診療所以外にも、社会福祉施設、訪問看護ステーション、保健所など広範囲に渡ります。

大病院の看護師は、病棟、外来、手術室といった具合に担当が分かれており、業務内容も異なります。病棟と外来の担当は、医師の診察の補助、カルテの整理や患者の検温などを行います。また入院患者の洗面、入浴、排せつ、食事などの手助けもします。手術室の担当は、手術の準備を整え、手術中は執刀医に必要な器具を手渡したり、患者の容態を見守ったりします。
有料老人ホームなど福祉施設の看護師は、主に入居者の健康管理・健康相談を行います。病院と変わらず、医師の診察の補助や、カルテ・健康診断の管理などです。加えて、入居者に配る薬や残った薬、服薬の相談など、施設内の薬に関する管理を任されることや、入居者の健康の相談に乗ることも多いです。また、医療現場での「チーム医療」にならい、福祉施設でも「チームケア」が進められており、医師や薬剤師、介護スタッフ、リハビリスタッフと協力する姿勢が欠かせません。
保健所の看護師は、福祉施設で働く看護師とやや似ており、施設への来訪者の健康相談や予防接種など医師と協力して行うことが多いです。

看護師になるには、看護師国家試験に合格する必要があります。受験資格は、大学や3年制短大の看護系学科、または病院や大学の医学部に付属する3年制看護学校などを卒業すると得られます。なお、大学や4年制専門学校の中には、看護師と保健師・助産師のカリキュラムを統合して学べるところもあり、卒業時に保健師・助産師の国家試験受験資格も得ることができます。ただし、保健師・助産師になるためには、看護師国家試験に合格している必要があります。
近年の看護のニーズの高まりに応じて、看護師を養成する大学・学部は増えてきています。

2019年の国家試験では、受験者6万3603人に対し、合格者は5万6767人であり、合格率は89.3%でした。
看護師には、まず患者の症状を正確に観察し、緊急時には適切に対処する医学的知識・技術、冷静さや俊敏さが求められます。もちろん、患者へのいたわりや思いやりの気持ちも欠かせません。入院患者の多くは、将来への不安で精神的に落ち込みやすい状態にあります。そうした患者を理解し励ますためには、誠実な態度で患者から信頼されることが必要です。また、看護師の仕事は交代制であり、日勤と夜勤を繰り返すこともあります。命を扱うという仕事柄もあり、精神的にも肉体的にもタフであることが求められます。さらに、コミュニケーション能力も重要です。先に述べたように、患者からの信頼を勝ち取るためにも重要な上に、近年は「チーム医療」という考え方が重視されるようになってきています。これからの看護師は、ただ医師の指示を聞くだけでなく、積極的に報告や相談を行い、医師をはじめとしたほかの医療従事者と協力しながらケアを行うことがより求められていくと思われます。そうした場面で、コミュニケーション能力や、チームへの貢献意識は欠かせないものだと言えます。

看護師の平均年収は約480万円であり、多くの看護師の給与形態は「基本給+時間外(残業)+各種手当」となっています。特に各種手当が手厚いことが多く、例えば「オンコール手当」が挙げられます。そのほか、手術室看護師など、病院内の特定の科の看護師については危険手当が支給されることもあります。

医学部受験のためにも知っておこう!コメディカルシリーズ~看護師~

まとめ

  • 看護師は、医師の治療を助け、人々の健康を守ることが役割です。
  • 看護師の主な仕事は、病院や診療所などで医師の診察や手術などを手助けして、病人やけが人などの体調の回復に努めることです。
  • 勤務先は病院、診療所以外にも、社会福祉施設、訪問看護ステーション、保健所など広範囲に渡ります。
  • 看護師になるには、看護師国家試験に合格する必要があります。
  • 2019年度看護師国家試験の合格率は89.3%でした。
  • 看護師の平均年収は約480万円であり、その他に各種手当がつきます。

 

コメディカルシリーズ

医師として働く際にはコメディカルとの協働が必要不可欠になります。コメディカルとの連携が医療の質を決めると言っても過言ではありません。コメディカルにはどんな職種があるのか、仕事の内容や活躍の場にはどんなところがあるのかを知ってもらえればと思います。医学部受験において役立つ情報となります。

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