医学生が教える医学部受験期の計画の立て方<浪人生編>

新年度になってもう1ヶ月過ぎようとしています。浪人生の皆さん勉強は捗っていますか?浪人生にとって春先はやる気が出る人とそうでない人に分かれると思います。
ただ今年は新型コロナウィルスの影響もありますが、現役生は医学部合格に向けて受験勉強をスタートさせている人が大半でしょう。またセンター試験から共通テストに変わることで例年より現浪の差が出なくなる可能性も考えられるので、浪人生もそのような現状を理解して勉強に臨むようにしましょう。
この文章では浪人生に向けての医学部受験のための計画の立て方を紹介しています。ただし、基本的な計画の立て方は現役生でも浪人生でも変わりません。「M A Cの原則」を意識して計画を立て、1日、1週間、1ヶ月単位で計画を立て実践し、その都度調整していくというものです。詳しくは「医学生が教える医学部受験期の計画の立て方<現役生編>」参考にしてください。
そこで実際に浪人を経験して医学部に合格した私が、医学部受験浪人生が計画を立てるうえで以下の4つの注意した方が良い点を紹介させていただきます。もちろん現役生の方のためにもなると思うので最後までお読みいただけると幸いです。文章の中でセンター試験について言及していますがここは来年度から始まる大学入試共通試験に置き換えて考えてください。

1年間は短いと念頭に入れて計画を立てる

私が浪人を開始した時にまず思ったのが「1年間か、長いな。」ということです。しかし、4月から本格的に浪人を開始して1月のセンター試験、私立医学部受験まで9ヶ月半しかありません。1月に受験が始まるとしっかりと計画を立てて腰を据えて勉強できる時間がなかなか取れなくなります。また、国立医学部志望ならば、センター試験の直前はセンター一辺倒になるのでそれまでに医学部合格圏内に成績を向上させようと思うと前年度にギリギリで落ちた人以外は時間的猶予はあまりありません。1科目あたり、1問あたりだいたいどのくらい時間がかかるか計算してみるとわかりやすいと思います。

参考書マスターにならないようにしよう

参考書マスターになる浪人生はかなり多いと思います。かくいう私もいろんな参考書に手を出してきました。医学部受験が終わった今思うことは結局どの参考書もほとんど同じだったということです。今考えると大学受験は範囲が決まっている試験なので当たり前ですが浪人している時はこのことに気づきませんでした。特に春先と秋頃に新しい参考書が欲しくなります。春先は浪人生活を開始して今年はこの参考書でいこうとか予備校で知り合った成績優秀者があの参考書をやっているから買いに行こう、秋は現役生が成績を上げてきてそれまで良かった模試の成績が下降した時にこの参考書じゃレベルが低いかもしれないと考えてしまうからです。新しい参考書を買うとそれに合わせて計画を練り直す必要がでてきますし、記憶の定着の面から考えても効率が悪いです。その上書いてあることはほとんど一緒です。計画を立てる上で参考書をころころ変えることはデメリットばかりです。浪人開始時に使っているものを最後まで使いましょう。どうしても新しくしたいのなら春先だけにしましょう。その際、なるべく網羅性の高いものを選びましょう。

センター(共通試験)を舐めすぎない

国立医学部志望の浪人生でセンター試験を舐めてる受験生はかなり多かったです。なぜなら予備校医学部コースのテキストは難易度がとても高くそれをやっているとセンターなんて対策しなくても9割取れるような気がしてくるからです。そのため本当に直前しかセンターの勉強の計画を立ててない人がいました。旧帝大やそれに準ずる医学部を受ける人ならこれで十分かもしれません。しかし、地方国立医学部を受けようとしている人はそれではいけません。そもそも地方国立医学部に前年度受からなかった人の大半はセンター試験の点数がそもそも足りていないから落ちています。浪人して受けるセンター試験は人生の中でもトップクラスに緊張します。その中で高得点を出すにはやはりちゃんとセンター試験の対策を自分なりにしておく必要がありました。来年度は共通試験を軽くみることなく対策を勉強計画に練り込んでいくようにしましょう。

国立志望なら共通試験後の計画を大切に

国立志望の浪人生ならば共通試験後、二次試験までの計画をしっかりと練っておくことは重要です。なぜならセンター試験の結果でなんとなく自分で合否判定してしまいやる気がなくなってしまうことが多いからです。特にセンター試験の得点が低かった人にありがちです。ただ、ある程度二次力があるなら場所を選ばなければ合格も十分可能です。実際受かっている人の中で総合得点を後で開示してセンター試験の社会や理科1科目なくても受かってたという人もいます。それくらい二次試験では得点分布にばらつきが出ます。ですからメンタルに流されないようにするために前もって計画を立てておきましょう。

まとめ

浪人生活がうまくいくかどうかは良い計画を立てて実行に移せるかどうかにかかっています。皆さんが医学部に入学するためにこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
以下、重要なポイントです。
・1年間は短いと念頭にいれて計画を立てよう
・参考書マスターにならないようにしよう
・共通試験対策を怠らないようにしよう
・国立志望なら共通試験後の計画を大切にしよう

 

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