2021年度私立医学部一般選抜後期編~医学部受験の基礎知識
私立医学部は国公立医学部と異なり、多数の大学を併願しやすい日程で実施されます。一般入試後期になると実施大学が少なくなりますが、前期で不合格だった場合は後期を受けずにそのまま浪人する受験生もいるので、合格チャンスは十分あると考えましょう。2020年度入試のデータも参考にしながら、2021年度私立医学部一般入試の実施大学や科目、対策などを把握して、医学部合格に向けた受験戦略を立ててみてください。
INDEX
私立医学部一般入試後期の入試科目とは
私立医学部一般後期入試では、英語・数学・理科2科目が課せられることが多いです。私立医学部一般前期入試と同様に、英数理をすべて学習しておく必要があります。また、2次試験で小論文や面接が実施される大学も少なくありません。私立医学部の受験生は受ける大学が多くなりやすいので、入試シーズンに入ると勉強時間を取りづらくなります。特に対策が遅れがちな小論文や面接については、早い段階から練習を重ねておくと安心です。
理科については、科目間で平均点に大きな差が生じた場合、得点調整が入る大学が多いです。過去問を1年分だけ解いて自分の選択科目が簡単だったからと言って、安易に受験大学を決定するのは早計です。自分の選択科目が得になりそうな大学を選ぶ際は、受験情報で平均点も確認する必要があります。
一般入試後期は実施大学が少ない上、入試科目や配点が似通っていることから、自分の得意科目の比率が高い大学を狙い撃ちすることは困難です。一般入試後期で私立医学部を狙いたい受験生は、後期の過去問演習を徹底的に行い、前期入試対策に多くの時間を割きがちな他の医学部受験生に差をつけるのも1つの方法と言えるでしょう。
久留米大学医学部一般入試後期は面接・小論文の配点を明示
久留米大学医学部一般入試後期は、2020年度は英語・数学・理科2科目+面接・小論文の形式で実施されました。数学は数Ⅲまでが出題範囲です。英語と数学がそれぞれ100点なのに対して、理科は2科目あるため計200点と配点が高く、得点を稼げるようにしましょう。
2次試験の面接・小論文については配点が50点ずつと明示されています。配点が少なめとわかっているので対策に過度な時間をかける必要はありませんが、安心して2次試験を受けられるように、早めに対策を済ませておくことは大切です。1次合格をしたのに2次で不合格になると、1次で不合格の場合よりも日程が多く取られることを意識しておいてください。
また、一般入試後期は前期と配点が全く同じということもあり、前期と同時に対策を進めやすいです。久留米大学医学部一般入試後期の受験を検討する際は、受験情報で前期の日程もチェックして併願できないか検討してみましょう。
大阪医科大学医学部一般入試後期は日程が遅め
大阪医科大学医学部の一般入試後期は、2020年度は定員15名で実施されました。実施日が3月10日と一般入試後期の中でも遅かったのも特徴です。現役生などで学習が遅れており、できる限り入試までに勉強時間を確保したい受験生におすすめと言えるでしょう。
入試科目は一般的な英語・数学・理科2科目+面接・小論文です。ただし、大阪医科大学は私立大学ながら、国公立医学部に近い入試形式となっており、国公立医学部との併願者も少なくありません。そのため、私立医学部を多数併願する受験生も、大阪医科大学を受験する場合は国公立医学部で出題されるような記述式の問題演習を丁寧に行うようにしてください。
2021年度私立医学部一般入試後期の対策とは?
2021年度私立医学部一般入試後期も、一般入試前期と比べて実施大学が少なくなると考えられます。もっとも、2021年度は新型コロナウイルスの影響で学校や塾が臨時休校になるなどした影響で学習が遅れている医学部受験生が多いです。そのため、勉強時間を長く取りやすく併願もしやすい私立医学部一般入試後期が人気化する可能性があります。
対策としては、先述の久留米大学医学部のように前期と後期で配点や出題傾向が似ている大学を2回受験する方法があります。2回分の対策を同時に行うことで、医学部合格に必要な効率の良い学習を進めやすくなるからです。また、過去問演習を他の受験生より多く行っておけば、出題傾向に慣れることで本番でも得点を上積みしやすくなります。
また、受験情報で入試日程を丁寧に整理しておくことも大切です。1次試験の日程だけでなく、2次試験の日程も踏まえながら、私立医学部合格に最適な併願パターンを検討しましょう。出願動向などが気になる場合は、塾や予備校のスタッフなどのアドバイスももらい、納得度の高い受験スケジュールを組んで医学部合格を目指してください。
まとめ
- 私立医学部一般入試後期も英語・数学・理科2科目が中心
- 2021年度私立医学部一般入試後期はコロナウイルスの影響で人気化の可能性
- 一般入試前期と一般入試後期の対策を同時に行うと効率的
- 一般入試後期の実施大学は少ないが、希望大学があればぜひチャレンジを
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