2021年度私立医学部入試適性検査編~医学部受験の基礎知識

2021年度私立医学部入試適性検査編~医学部受験の基礎知識
私立医学部入試では、英語や数学、面接・小論文などの他に、適性検査が実施される場合があります。適性検査については学校や塾・予備校での対策講座が稀なことから、一体どんな内容なのか不安に感じる医学部受験生もいるでしょう。そこで、私立医学部入試適性検査の内容や実施大学、対策などをご紹介します。

私立医学部入試適性検査とは?

私立医学部入試適性検査とは、学力とは別に医師になるのにふさわしい人物かどうかを判断するために行われます。人間性や倫理観なども問われる面接と似た意図で実施されると考えておきましょう。1次試験で適性検査を行う大学では、2次面接の資料になる場合もあります。
適性検査の1つにクレペリン検査があります。クレペリン検査は1ケタの足し算を繰り返す簡単な内容です。処理能力と性格を同時に判断できる検査とされています。医学部受験生なら1ケタの足し算は素早くできるはずですので、取り組みやすい適性検査と言えるでしょう。
適性検査の他の形式としては、バウムテストが挙げられます。バウムテストは、1本の樹を描く内容です。内面に隠れている心理を把握する上で役立つとされています。バウムテストも1本の樹を描くという簡単なもので、樹の上手下手を問うものではありません。そのため、練習が好結果に結び付くものではないです。
クレペリン検査やバウムテストの他、短文を作成させる検査などの実施実績があります。いずれも学科試験のように頭をフル稼働させて考えるものではありませんので、「こんな形式で実施されるんだなぁ...」といったイメージを持っておくだけで充分です。

 

適性検査は日本大学医学部や聖マリアンナ医科大学などで実施

私立医学部入試適性検査は、日本大学医学部聖マリアンナ医科大学などで実施実績があります。ただし、例に挙げた2大学のように、適性検査には明確な配点が割り当てられていないケースが多いです。面接の参考資料になったり、医師としての適性が極端に欠けている受験生を不合格にしたりする程度と考えられます。
他にも東京医科医科大学で適性検査の実施実績があります。受験情報を見て、志望大学に適性検査がある場合は、学力試験とは違う性格試験もあるという心づもりをしておいてください。
特段難しい検査ではないため、適性検査を実施するこれらの大学を避ける必要はありません。むしろ、普段の勉強とは違った課題に取り組む機会になるので、気持ちをリフレッシュする材料にしたいところです。他の受験生が適性検査を嫌って回避してくれればラッキーと考えるくらいの余裕を持っておくと良いでしょう。

2021年度私立医学部入試適性検査編~医学部受験の基礎知識

2021年度私立医学部入試適性検査の対策は必要?

2021年度私立医学部入試で受験校に適性検査がある場合は、最低限の対策をしておくと良いです。ただ、対策と言っても過去問を入手して繰り返し解くなどの取り組みは不要です。
必要な対策はまず、適性検査の形式を知っておくことです。どのような形式の検査が実施されるのかを知っておき、安心して本番を迎えられるようにしましょう。1度くらい実際に検査に取り組んでみるのも一案ですが、反復学習などで無理に模範的な回答を目指そうとするなど、過度な対策はしないのが基本です。
能力の高低を問うものではないため、大きな不安を感じる必要はありません。とはいえ、適性検査がどうしても気になるという医学部受験生もいるでしょう。どうしても不安を解消できない場合は、志望校より先に適性検査を実施する大学があれば、練習として受けてみるのも1つの方法です。適性検査の対策にはあまり時間をかけたくないところですが、不安解消と時間ロスを天秤にかけて、不安解消のメリットが大きいと判断した場合はお試し受験も検討してみてください。

 

まとめ

  • 2021年度医学部入試適性検査があるなら形式を確認
  • 適性検査への対策は特に必要ない
  • 不安なら事前に1度だけ本番形式の検査に取り組んでみよう

 

 

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