聖マリアンナ医科大学医学部適性検査について~私立大学医学部情報

聖マリ校舎

 

聖マリアンナ医科大学は、入学試験で適性検査を実施する大学の一つです。適性検査は性格傾向を明らかにする心理テストで、点数はつきません。適性検査では何をするのか、またその結果がどのように合否判定に関わってくるのかを解説します。

 

聖マリアンナ医科大学入試での適性検査とは?

 

聖マリアンナ医科大学では、一般入試でも推薦入試(公募・地域枠)でも30分の適性検査が課されます。推薦入試では1次試験受験の際に適性検査も行われますが、一般入試では2次試験での実施です。

 

適性検査として課されるのは、性格検査に相当する心理テストです。YG検査(矢田部・ギルフォード検査)、クレペリン、バウムテストなどが代表的です

 

参考記事

私立医学部適性検査編〜医学部受験の基礎知識

 

聖マリアンナでは、YG系のはい、いいえ、どちらでもないで答える検査が行われてきた実績があります。

 

性格検査とは性格傾向や性格特性を調べる検査で、結果をどのように評価するかは、求められる能力や適性によって変化します。就職活動で利用されるSPI検査のように能力を測り、合否を決めるタイプの検査ではありません。

 

聖マリアンナ医科大学における適性検査実施の目的と入試における位置づけ

 

適性検査は、下記のように試験科目ではないため配点は与えられておらず、出願書類と併せて面接時の参考にする検査と位置付けられています。医師になるに相応しい人物か判断するために、面接や小論文や出願書類にみられる人物像に加えて性格傾向も確認する目的で実施されていると考えられます。

 

・推薦入試の配点

1次試験:基礎学力試験350点

2次試験:小論文100点、個人面接200点

面接試験の参考:志望動機書・推薦書・調査書、適性検査

 

・一般入試の配点

1次試験:3教科4科目400点

2次試験:小論文50点、個人面接150点

面接試験の参考:志願票・調査書・活動実績報告書、適性検査

 

 

合格の基準は650点満点の試験の得点が最優先ではあるものの、同得点の受験生の選別には面接の内容が考慮されます。また、小論文や面接の結果で医師への適性に疑いが生じた場合には試験の得点に関わらず不合格になることもあるため、適性検査も合否に無関係ではありません。

 

2021年度医学部入試小論文編~医学部受験の基礎知識

 

聖マリアンナ医科大学適性検査のための対策

性格検査である適性検査には正解がありませんので、対策を考えることにはあまり意味がありません。素直に検査に臨めば良いでしょう。ただし慣れておきたいなど希望すれば医学部専門予備校で受けられるところもあります。

 

質問文を見て医師に向きそうな性格と思われる回答をしてみても、設問意図を深く理解していない限りは、他の回答や面接での発言内容との矛盾が出てしまい、むしろ評価を下げる可能性すらあります。策に溺れず、試験や小論文、面接などの準備ができる分野に注力する方がおすすめです。

 

正解もなく、試験時間も30分と短いので適性検査のために気負う必要はありませんが、当日に全く初めての検査に応じるのは不安を覚えるかも知れません。YG検査の質問用紙は個人では入手不可能ですが、類似の心理テストを公開しているウェブサイトは見付けられます。試してみて概略を知っておけば、参考になるでしょう。

 

まとめ

・適性検査は点数のつかない30分の心理テスト

・性格傾向を調べる心理テストなので、模範解答はない

・聖マリアンナでは面接のための参考に供される

 

参考リンク

2021年度医学部受験情報

2020年度私立医学部合格者偏差値ランキング

2020年度聖マリアンナ医科大学入試日程(*2021年度は判明次第アップします)

YG性格検査とは(日本心理テスト研究所)

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL