2020年度福岡大学医学部入試生物の傾向解説

2020福岡大学-生物-傾向と対策

 

概要

・大問は5問

・解答時間は理科2科目で120分

・2020年度は計算問題はあるが論述はない。

・基本的な用語を押さえているかが勝負のカギになる。

 

設問別分析

大問1(筋収縮)

基本的な問題でどれも落とせない。基本的な単語の知識に関しては一切落とせないと考えるべきで、苦手分野は必ずつぶしてから試験に臨むこと。比較的新しく教科書に載った単語が出題されやすい。

 

大問2(呼吸と発酵)

問2はパズル的なところがあり演習の差が出やすい。遺伝の問題のように表を作って場合を考えてやればさほど難しくはない。問4は酸化分解における多少細かい知識も要求されている。

 

大問3(受容体と遺伝情報)

実験考察に対する理解とあまり見たことがない問題に当たるかもしれないが、ホルモンに関する問題としてはひねくれていない問題なのでかなり差がでる問題となっている。主に単科医大が良く出題される分野で、生殖・発生、代謝、遺伝情報、細胞辺りは医学部的な問題を演習しておくことで他の受験生と差をつけることができる。例年大問1題はこのような問題があるため注意したい。問8は難易度が高いがこれができなくても、他の基本的な知識で落とさなければ問題ない。

 

大問4(視覚)

基本的な問題で問4以外はどれも落とせない。大問1と同様基本的な知識に関しては完成させておくことが重要である。福岡大学は知識がものをいうので、多少深い単語も余裕があれば入れていきたいが、それよりも基本的なところを落とさないことに集中したい。

 

大問5(系統分類)

大問1、4と同じく基本的な問題でどれも落とせない。大問3は差が出やすい一方で、確実に合格ラインに乗ることを考えると大問1、4、5は落とすことができない。この程度の基本的な単語の理解は広く必ずできるように隙を作らないこと。

 

傾向と対策

大問数は例年5問であり、選択式と記述式が併用されている。計算、論述が入ることもある。

体内環境と動物の反応からの出題が中心で、この分野について言えば問題も多様である。

その他生殖・発生、代謝、遺伝情報、細胞からの出題も多い医学部的な傾向にある。実験考察は慣れないとやや難な問題もある。

2020年度は例年通りにやさしい問題が多く、基本的な知識の抜けは許されない。生物用語を教科書レベルで良いので、きちんと理解したうえで標準的な問題を解くのが良い。上記の頻出の分野については図説を利用してさらに深い理解をしておくことと、必ず似たような医学部的な問題を徹底して解いておくこと。実験考察に関しては多少トレーニングを積む必要がある。

 

文章の長さに惑わされないこと、問われていることは平易なものが多く、生物用語は早く解答し、やや時間のかかりやすい問題や化学に時間を使い、見直しを徹底した方が良い。

簡単だからといって油断せず、正確で早い解答力を養いたい。具体的には9割ほど獲りたいし、時間も見直しを含めて50分を切る程度で解答したい。合格ボーダーは8割といったところ。

執筆者


 

岡竜一(おかりゅういち)


愛媛県出身。
北海道大学大学院生命科学院生命科学専攻博士課程修了。理学博士(生命科学)。
北海道大学学部生時代より個別指導、予備校での個人指導、集団授業を担当。中学生から社会人(医学部学士編入)まで年齢・難易度問わず幅広く指導する。
趣味は科学全般、読書、自然観察など。

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