医学部圧迫面接への対処法とは?

医学部受験では、多くの大学で面接を受ける必要があります。面接の中には、あえて受験生に不快感を与えるなどして対応を確認する圧迫面接も見られます。ただでさえ緊張しがちな医学部面接で、圧迫面接をされるとなると大いに不安な受験生もいるでしょう。そこで、圧迫面接への対処法を整理しておきましょう。

 

圧迫面接時にも冷静な対応を意識

圧迫面接は、受験生の適性をより的確に判断する目的で行われます。そのため、威圧的な質問が出たからと言って、不合格に直結するわけではありません。大切なことは、焦って意味不明な受け答えをしないことです。

 

例えば、志望動機を丁寧に説明した後、「他の医学部の方が良いのでは」などと言われることがあるでしょう。実際に抑えとして受けている場合でもやや不愉快でしょうが、本当に行きたい大学だった場合は、「せっかく熱意を伝えているのに...」と気落ちするかもしれません。

 

本当に第一志望であれば、もう一度熱意を伝えてみましょう。併願校の場合は、併願していることを素直に伝えても構いません。面接官も、多くの受験生が複数の医学部を併願していることは当然知っているからです。失礼のない範囲で、冷静な回答を行えれば十分です。

 

圧迫面接でも自信を持って臨みたい

圧迫面接では、質問の内容が受験生の感情を逆撫でするタイプの他に、面接官の態度が好ましくないタイプもあります。ぞんざいな言葉遣いや、高圧的な姿勢などで面接が進むケースです。

 

こうしたケースでも、面接官が悪人ということは基本的にありません。あくまでも圧迫面接用のパフォーマンスとして行っているわけなので、過度に不安を感じないようにしてください。むしろ、特に慎重な受け答えを心がけることで、自分が医学部面接に備えて準備してきた成果を発揮しやすくなることも考えられます。

 

圧迫面接を受けると、一気に医学部合格への不安感が高まりがちです。しかし、自信を持って臨みさえすれば、実力にふさわしい結果を得やすくなります。圧迫面接が苦手な受験生は多いと思いますが、「学科試験で苦手単元が出た」くらいのイメージで対応すると、絶望せず心の余裕が生まれやすくなるでしょう。

 

圧迫面接で出そうな質問を想定して備える

圧迫面接で失敗する理由の1つが、想定外の事態に戸惑ってしまうことです。そこで、あらかじめ圧迫面接で出そうな質問を想定して準備しておくと、戸惑うリスクを下げることができます。
受験生に不快感を与える発言としては、「他大学の方がよいのではないか」といった志望動機を揺るがす内容や、「英語力が乏しい」など受験生が知らない学科試験の出来に関する内容が考えられます。こうした内容については、面接官の発言を強烈に否定するのではなく、自分の考えを誠実に伝えることを心がけてください。

 

他の例としては、受験生の知識が不十分な点を突く事例も見られます。例えば、新型コロナウイルスについての知識を問われ、ウイルスの特徴や国内の感染対策について回答したとします。ここでさらに、アメリカの感染対策やワクチンの仕組みについてなど、話が掘り下げられていくことが考えられます。ある程度までは準備や生物の知識、一般常識を駆使して回答できても、医学部に所属する面接官の方が知識は多いはずです。回答が難しくなれば、知識が足りていない旨を正直に伝えて構いません。

 

また、面接官の態度が悪い場合については、模擬面接で塾や予備校の先生にあえて悪い態度で接してもらい、雰囲気を体感しておきましょう。普段から威圧的な言動に対して怯みがちな受験生は、特に念入りに練習しておきたいところです。

 

まとめ
・圧迫面接時には一呼吸おいて冷静な対応を
・圧迫面接は意図的なので合格可能性は十分ある
・圧迫面接の頻出発言を知って備えよう

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