2021年度医学部志望理由書はどう書けばいいの?
医学部を受験するということは
「医師になりたい」
ということ。
つまり、ある程度「未来の自分」がはっきり見えているはずなのですが、それをしっかりと志望校に伝えることができるかどうかが大切です。
そして、その「伝える」という役割を担う「志望理由書」をどのように書くか、それを今回は考えてみたいと思います。
INDEX
医学部医学科の志望理由書とは
医学部を受験する際、一般入学試験の出願書類で求められる志望理由はおよそ200字程度。
しかし、学校推薦型選抜(旧推薦入学試験)や総合型選抜(旧AO入試)においては、求められる志望理由書はかなり長文ですし、合否にも大きく関わってきますので、しっかりとした準備が必要です。
では、実際に志望理由書とはどのようなものなのでしょうか。
わかりやすく言うなら、「志望校に宛てたラブレター」。
医師になりたいという確固たる決意、そして、どうしてもその大学で学びたいという熱意。それを志望校に伝えるのが志望理由書なのです。
読みやすい構成は?
では、その決意と熱意を、最も効果的に伝えるには、どのような構成の志望理由書がよいのでしょうか。
ここでは、ある程度の長さが求められた場合の志望理由書の書き方について考えてみます。
まずは、しっかりと自らの考えをまとめておくという過程が必要で、その過程がしっかりしていれば、たとえ、字数の短い志望理由を求められたとしてもしっかりと対応できるからです。
まずは「伝えたいこと」を下支えする文章の構成をしっかりと考えましょう。目標字数を800字程度に設定し、4つの大きな段落で構成するように考えるとわかりやすいでしょう。
まず
一段落目で伝えるべきは
「医師になりたいという確固たる決意」。
二段落目は
「なぜ医師を目指すのか。そして、どのような医師を目指すのか」。
そして、三段落目が非常に重要な部分です。
「なぜこの大学で勉強したいのか、なぜこの大学でなければならないのか」。
数ある大学の中で、なぜこの大学で学びたいのかを丁寧に伝えるようにしましょう。
最後第四段落目に
「この大学で、自分はどう学び、どう成長したいのか」。
自分がどんな医師になりたいのか、志望する大学でどのように成長していきたいのかという熱意をしっかり伝えるべく、この4つのポイントと「真剣に」向き合いましょう。
伝わりやすい内容は?
求められている志望理由書の字数にもよるのですが、ある程度のボリュームがある文章の場合には、しっかりと段落分けをし、読みやすく仕上げることがポイントです。また段落ごとに字数のばらつきがあまりないようにバランスを考えて書きましょう。
200字程度の短い志望理由を問われた場合には
「なぜこの大学で学びたいのか」
という志望理由を中心にまとめていきます。
そして、結びには必ず
「絶対にこの大学で学びたい」
という熱意を伝えましょう。
完成度を高めるために
何度か推敲して、納得のいく志望理由書を書き上げられたら、最終的に以下の3つの注意点をチェックし、完成度を高めましょう。
最初から最後まで一貫性のある文章か
一つ一つの段落の文章はしっかりと書けていても、一つの流れとしてその文章を読んだとき、矛盾がないかどうかをチェックしましょう。
目指す未来に「その大学」が必須であると感じさせられるか
受験する大学の教育理念をしっかりと理解し、それが「将来なりたい自分」と合致しているのかどうかを再度確認しましょう。
教育理念は
「アドミッションポリシー」
「カリキュラムポリシー」
「ディプロマポリシー」
に表わされています。
また入試要項にもその時々に必要とされている学生像が書かれていますのでチェックしてください。
アドミッションポリシー参考リンク
志望理由書に指定されている要項に合っているか
大学によっては、志望理由書に必ず書かなければならない内容を指定しています。もちろんはじめに志望大学の要項を確認してから書き上げなければならないのですが、最終的に問われている内容にきちんと応えられているかを確認しましょう。
志望理由書は医師としての未来を描くための白地図
「なぜ医師になりたいのか」
「なぜこの大学で学びたいのか」
志望理由書を書くということは、自分を見つめ直すことにつながります。
志望理由書を書くという時点では、まだ医師としてのスタート地点に立ててはいません。
言わば
「ゴール地点である医師を目指すための白地図を作っている状態」
だと言えます。
納得のいく志望理由書を書き上げ、志望大学への入学を勝ち取り、「未来の医師」への第一歩を踏み出してください。
まとめ
・志望理由書は、ある程度のボリュームに対応できるように準備しよう(800字程度)
・医師になりたいという決意と熱意をわかりやすく伝えよう
・「この大学で学びたい」という意志をしっかりとアピールしよう
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