医学部受験と人口減少・少子化時代

少子高齢化や人口減少が進む日本では、医療を取り巻く環境も変化してきています。同時に、医学部受験においてもより魅力的な大学を選ぶ傾向が見られるなど、少子化の影響が出てきつつある状況です。こうした現状を踏まえ、少子化時代に医学部受験生が目指すべき方向性についても考えてみましょう。

少子化で医学部受験生も減少傾向

高齢化が進む日本では、医療に対するニーズは高いです。医療費の多くを後期高齢者の受診が占めるなど、社会保障費の増大も問題になっているくらいです。身の回りにも、定期的に通院している人がいる受験生も少なくないでしょう。そのため、医学部受験生が増加傾向だと思っている方も多いかもしれません。

しかし、実際には、医学部受験生は減少傾向にあります。医療ドラマ等の放映もあって医療を身近に感じる機会が増えているにもかかわらず、医学部人気が高まっているわけではないのです。医師は社会的地位や収入も高い仕事なのに、なぜ医学部受験生が減っているのでしょうか。

理由の1つには、医師の過酷な労働環境が挙げられます。特に医師不足の地域や病院では、1人の医師に対する負担が大きいです。休日を十分に取れないなどのハードな働き方は、やりがいよりもワークライフバランスを重視する傾向がある若年層にとっては適さないのかもしれません。

また、景気減速が進めば、私立医学部の受験生が減少することも考えられます。国立医学部と比べて格段に学費が高いため、医学部受験生の中でも私立医学部は最初から視野に入らないケースも多くなるでしょう。今後も医学部受験生が緩やかに減少する傾向は続く可能性があります。

「医学部が受験生を選ぶ」時代から「受験生が医学部を選ぶ」時代へ

受験生が減少すると、医学部受験の難易度がやや下がります。そのため、よりレベルの高い医学部を目指す動きが強まると言えるでしょう。現状では、「医師国家試験に合格できればどこの医学部でも良い」といった考え方の受験生も一定数います。確かに、医師になることだけが目的であれば、医学部選びに頭を悩ませる必要はありません。

しかし、ハードルが下がってくると、立地地域や研究水準なども踏まえながら、自分が行きたい医学部を選ぶ動きが強まると考えられます。医学部の選別が進むことで、大学側も特色あるカリキュラムの設定など、受験生に魅力を感じてもらえる取り組みを進めると見られます。少子化時代の医学部受験では、偏差値だけではなく、附属病院などの施設の充実度をチェックする等、入学後のキャンパスライフや、卒業後の進路なども見据えた選択をしてみてください。

グローバルな医療人材を目指すのも一案

日本では少子高齢化が進んでいるものの、海外に目を向けると人口が増加している国や地域もあります。日本に足を運んだり、定住したりする外国人も中長期的には増加が見込まれるため、グローバルな医療人材のニーズは高まると言えるでしょう。

そこで、海外での活躍や、外国人向け医療の提供も視野に入れてみてはいかがでしょうか。グローバルに活躍できる医師になることができれば、将来にわたって安定して仕事を確保しやすくなります。語学力を身につけておくことはもちろん、多様な人材とともに適切な医療を実現する対人力も磨きたいところです。

また、医学部選びの際に、総合大学を選ぶのも一案です。総合大学では単科大学と比べて教養科目を充実させやすくなっています。医学以外の幅広い知識も得て、グローバルに活躍しやすい人材を目指してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

少子化の影響で医学部受験生も減少傾向

受験生が医学部を選ぶ時代に

グローバルに活躍できる医師を目指すのもあり

 

 

 

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