【2025年度】医学部集団(グループ)面接・討論面接で気を付けることは?
医学部の面接形式は、大きく分けて個人面接と集団(グループ)面接の2種類があります。その中でも集団(グループ)面接は、面接官とやりとりする集団面接とテーマに沿って集団で討論する討論形式の面接があります。集団(グループ)面接では、事前に想定問答を準備するだけでなく、他の受験生とのコミュニケーションや協調性も重要になります。本記事では、集団(グループ)面接において押さえておくべきポイントについて解説します。
INDEX
医学部面接官とやり取りする集団(グループ)面接では他の受験生に惑わされない
医学部の集団面接では、複数人の受験生が同時に面接を受ける場合でも、やり取りが主に「面接官と受験生」の間で行われるグループ形式があります。この場合、他の受験生の意見に振り回されないことが重要です。
まず、準備してきた回答を他の受験生に先に言われてしまう可能性があります。しかし、意見が重なっても問題ありません。同じ内容であっても、自分の言葉で丁寧に伝える姿勢を示せれば十分評価されます。そのため、面接対策の段階で回答を丸暗記するのではなく、自分の考えを深めながら整理しておくことが大切です。
また、他の受験生が意外性のある発言をすることも考えられます。特に、学科試験の前に面接が行われる場合、入学意思が低い受験生が含まれることもあるため、奇抜な意見を耳にすることがあるかもしれません。このような状況に直面しても、自分の評価を下げることなく冷静に対応することが大切です。「自分の方が冷静で好印象を与えられるチャンス」と前向きに考え、自分の力を発揮することを心がけましょう。
集団(グループ)面接の大学(2024年度一般選抜)
国公立大学
群馬大学、山梨大学、信州大学、富山大学(討論形式もある)、徳島大学(討論形式もある)
私立大学
日本医科大学(個人面接もある)、北里大学、大阪医科薬科大学
医学部の討論形式の集団(グループ)面接なら他の受験生の意見を踏まえた発言を
医学部の面接では、討論形式の集団面接が実施される場合もあります。この「集団討論」の形式では、他の受験生の意見をしっかりと踏まえた上で発言することが重要です。単に自分の意見を力強く述べるだけでは、コミュニケーション能力に欠けると見なされる可能性があります。そのため、他人の意見と方向性が一致する場合は、より具体的な情報を加える工夫をし、方向性が異なる場合でも相手の意見を尊重しながら、自分の考えを論理的に伝えることを心掛けましょう。
また、集団での会話が苦手な場合でも、他の受験生から意見を求められたときにスムーズに応答できるよう準備をしておくことが大切です。こうした準備があることで、適切に発言できる印象を与えられ、他の受験生から意見を求められる機会が増える可能性があります。
さらに、余裕がある場合には、発言に困っている他の受験生をフォローするような行動を取ると、協調性や思いやりをアピールでき、面接官に好印象を与えることにつながります。集団面接でのコミュニケーションのポイントを押さえて、集団討論の成功を目指しましょう。
集団討論面接の大学(2024年度一般選抜)
国公立大学
旭川医科大学、岐阜大学、名古屋市立大学(個人面接あり)、富山大学(集団形式もある)、滋賀医科大学、徳島大学(集団形式もある)、大分大学
私立大学
自治医科大学(2次試験、個人面接は1次試験で実施)、東邦大学、金沢医科大学、福岡大学
模擬面接で集団面接の存在に慣れておくと安心
集団面接では、他の受験生と同時に評価を受けるため、競争相手との差が気になりやすいものです。しかし、自分が属するグループは受験生全体から見ればほんの一部に過ぎません。そのため、同じグループの受験生を過度に意識する必要はありません。
とはいえ、医学部受験本番となると、どうしても他の受験生の意見が気になる場面もあるでしょう。そこで、模擬面接を活用して、他人がいる状況で自分の意見を的確に伝える練習を積むことをお勧めします。特に、高校や医学部予備校などで同じ志望を持つ受験生たちと模擬面接を行うことは効果的です。もし適切な練習相手がいない場合は、家族や友人に協力を依頼するのも良い方法です。こうした練習は、想定外の意見に対応する力を養うのにも役立ちます。
また、第一志望校で集団面接がある場合は、事前に他大学のグループ面接を経験しておくと、面接の流れや雰囲気をつかむのに役立ちます。特に、集団面接の経験が少ない現役生にとっては、併願校での面接が貴重な練習の場となるでしょう。事前準備を万全にし、本番で自信を持って臨めるよう備えましょう。
医学部集団面接でよく出るテーマ
医療倫理
尊厳死、安楽死、臓器移植、代理出産、出生前診断など、医療現場で倫理的に難しい判断を迫られる事例について、グループで議論を深めます。
チーム医療
医師と他の医療従事者(看護師、薬剤師、理学療法士など)との連携の重要性や、チーム医療における課題について議論します。
地域医療
地域における医療格差、医師不足、高齢化社会における医療提供体制など、地域医療の現状と課題について議論します。
医療と社会
医療費の高騰、医療制度改革、患者の権利など、医療と社会の関わりについて議論します。
最近の医療ニュース
新型コロナウイルス感染症、再生医療、AI医療など、最近の医療に関するニュースや話題について議論します。
まとめ
・面接官との質疑応答形式なら他の受験生に惑わされずに
・グループ討論形式では他人の意見も踏まえた発言が大切
・模擬面接や併願校で集団面接を経験しておくと安心
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