私立医学部の繰り上げ合格・補欠合格とは?ポイントと対策を徹底解説!
医学部受験で補欠合格や繰り上げ合格を待つことになることがあります。特に私立医学部では、併願者の辞退に伴う補欠合格で合格する受検生が多く見られます。本記事では、補欠合格の仕組みや通知方法、合格のタイミングなど、補欠合格に関する重要な情報を詳しく解説します。これを参考に、補欠合格の可能性を最大限に活かしてください。
INDEX
補欠合格とは?仕組みを理解する
併願校の辞退者を補うシステム
補欠合格(繰り上げ合格)とは、正規合格者が入学辞退をした場合に、次点の受験生が追加で合格する仕組みです。特に私立医学部では受験者数が多いため、正規合格を勝ち取るのは非常に難しいですが、補欠合格のチャンスが高まるケースも少なくありません。
補欠合格の特徴
補欠合格通知が届いた段階では、まだ入学資格は得られていません。しかし、通知が来た時点で繰り上げ合格の可能性があることを意味します。
補欠順位の有無
•順位が通知される大学
久留米大学や福岡大学などほとんどの大学では補欠順位を明示しており、順位が低いほど繰り上がりの可能性が高いと判断できます。以前は非公開だった金沢医科大学も5年ほど前から順位がつくようになりました。
•順位が通知されない大学:
帝京大学や一次合格が全員補欠となる川崎医科大学のように補欠順位を開示しない大学もあり、この場合は受験情報や最低点を参考に判断する必要があります。
補欠通知の種類と対応方法
通知方法の違い
•郵送: 書面で通知される場合があります。自宅の郵便受けを定期的に確認しましょう。
•電話: 大学から直接電話がかかることもあります。着信に気づかず応答できなければ、次の候補者に補欠合格が回ってしまう可能性があるため注意が必要です。
補欠合格が進むタイミング
補欠合格が進むタイミングには3つの大きな波があります。
1.初年度納入金の締切後
正規合格者が納入金を納めなかった場合、辞退扱いとなり補欠枠が回ります。補欠合格がある場合は正規合格の初年度納入金の締切日を確認して下さい。
- PMD医学部専門予備校福岡
- 【2025年度】私立医学部入試_納入金締切日一覧
2.国立医学部前期合格発表後
国公立と私立を併願している受験生が、国公立に合格した後、私立を辞退するケースが増えます。
3.国立医学部後期合格発表後
国公立前期に比べると少ないですが後期の結果を受けて、私立を辞退する受験生が出るため、補欠合格がさらに回ります。
上記のタイミングでは補欠が一気に動きやすいため、医学部受験情報を確認し、大学からの連絡に迅速に対応できる準備を整えておきましょう。
補欠合格の人数と補欠の動きやすさ
大学や年度で異なる補欠人数
補欠合格の動きやすさは、大学ごとや年度ごとに大きく異なります。
補欠が回る要因
•複数の私立医学部に合格した受験生が、学費や大学の教育内容、立地などの観点から大学を選ぶ。
•国公立医学部との併願で合格した生徒が私立を辞退するケース。
過去の例
•藤田医科大学: ある年度では一次合格者284名に対し、最終合格者は261名。補欠合格がかなりの割合を占めました。
•その他の大学: 複数の私立医学部で、1次試験合格者に対して補欠合格者が多く出た事例が見られます。
補欠の動きは4月まで続く可能性あり
補欠合格は多くの場合3月中に進みますが、場合によっては4月に入ってから通知されることもあります。過去には4月3日に補欠が出た大学もあるため、最後まで希望を捨てずに連絡を待つことが大切です。
まとめ
私立医学部の補欠合格は、正規合格に次ぐ大きなチャンスです。補欠合格の仕組みを理解し、通知方法やタイミングをしっかり把握しておきましょう。
補欠通知が来た際には迅速に対応できるよう準備を整え、最後まで粘り強く受験に向き合いましょう。医学部補欠合格を目指す受験生の皆さん、この記事を参考にして希望の医学部進学を実現してください!