医学部推薦入試情報、医学部AO入試情報

医学部推薦入試情報、医学部AO入試情報

一般入試と同等の学力が必要

推薦入試を受ける場合はその対策を

多くの推薦入試では、高校での評定が一定以上の現役生・一浪生に受験資格があります。ただし、医学部受験の人気が高いこともあり、一般入試では合格が難しいレベルで推薦入試に臨んでも、好結果が得られる可能性は低いと言えるでしょう。せっかくのチャンスなので出願資格があればチャレンジする価値はありますが、一般入試でも他の受験生と争えるレベルの学力は身につけておきたいところです。
また、推薦入試では面接の結果が重視されます。基本的なコミュニケーション能力を持っていることも大切ですが、推薦入試に向けて準備してきたかどうかも問われます。受験情報をチェックして、大学の特徴を把握しておきましょう。その大学の医学部に入りたい気持ちを明確に伝えたり、医療に対する優れた見識を示したりすることができれば、面接で高い評価を得やすくなります。推薦入試を受けることが決まったら、塾や予備校のサポートも受けながら、一般入試での医学部受験以上に丁寧な準備を心がけましょう。
(参考URL:医学部推薦入試ナビ)

国公立医学部推薦情報

国の政策で地域枠が増え、チャンスは拡大しました

地域枠は増えているものの、そもそも出願資格が高いハードルになっているところが多いです。具体的には、

  • 高校での評定4.3以上
  • センター試験の基準点以上

などが求められるケースがあります。志望校の地域枠が充実している場合でも、高校での日々の学習や、センター試験で基準点を超えられる学力があることが合格の前提となります。逆に、高校での成績が良好で基礎学力にも自信がある受験生が、地域医療に関心を持っているなら地域枠を有効活用すると良いでしょう。医師の偏在を是正する目的で地域枠の定員が拡大したこともあり、受験情報で地域枠の充実している大学を探して合格を狙うのも一案です。

各々の医学部による独特な制度に対応することも重要です

医学部推薦入試では、論文の形式や面接の内容などが、大学によって大きく異なる場合があります。できる限り多くの受験情報を集めて、志望校にあわせた対策を入念に行うことが大切です。志望動機などもあらかじめ整理し、医学部受験のモチベーションアップにもつなげましょう。

私立医学部推薦情報

国公立と比べて特色のある推薦試験があります。

私立医学部でも、国公立医学部と同様に一定の評定は必要となります。留意すべき点としては、特徴的な入試を実施している医学部が見られることを挙げておきましょう。代表例として、東海大学医学部、東京女子医科大学医学部の受験情報をご紹介します。

  • 東海大学医学部AO入試「希望の星育成」枠

東海大学医学部では、平成31年度試験からAO入試に「希望の星育成」枠が導入されました。「良医として大きな飛躍を成し遂げる、人間性豊かな活力のある人材を求める」としており、より具体的には、医学・医療への強い意欲を持ちつつ、クラブ活動や課外活動にも情熱を注ぐ現役生を対象としています。近年は医学部入試が難化傾向にあるため、部活や課外活動に熱心に取り組んでいると、現役で医学部受験を乗り越えるのは難しいと感じる人もいるでしょう。こうした生徒を励ます目的もあって導入された制度です。

  • 東京女子医科大学推薦入試「至誠の愛」枠

卒業生枠として始まったり、令和元年度より「至誠の愛」枠へと名称が変更されました。出願資格の一つとして
「3親等以内の親族に本学医学部同窓会組織である一般社団法人至誠会(以下、「至誠会」という)の会員または準会員がおり、至誠会の所定の手続きを経て、至誠会の推薦を受けた者」が定められています。同窓枠などと呼ばれており、出願資格のある受験生がかなり限られることから自分が対象となる場合は前向きに検討してみてください。女性医師として活躍する身近な存在を見て育ち、自分も医学部受験にチャレンジしたい気持ちを持つ生徒に道を提供することは大きな意義があります。
なお、東京女子医科大学では、一旦医療の現場を離れた女性医師のためのプログラムもあり、女性が医師として活躍しやすい環境整備に力を入れていることがわかるでしょう。

医師の仕事は多くのやりがいがある一方で、労働時間の長さが課題となっています。医師の働き方を見直す上でも、多様なキャリアを持った医師が今まで以上に重要になってくることでしょう。金沢医科大学でも2020年度より同窓枠が設けられるなど、推薦入試も多様化してきています。こまめに受験情報を見て、自分に合った制度が見つかれば出願を検討してみてください。

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