医学部受験で大手予備校を選択するメリットとは?
大手予備校は、医学部に長年安定して多数の合格者を輩出しています。全国展開しているため、地方の生徒でも都市部と同レベルの指導が受けられる安心感もあります。一方で、医学部に適した授業があるのか不安になることもあるでしょう。大手予備校の特徴と、コースの詳細を解説していきます。
INDEX
大手予備校の特徴
大手予備校とは全国展開し、主要都市に校舎を設けているような予備校のことです。多くの生徒を満足させるような授業の出来る実力派講師を抱え、授業の質が高いことが特徴です。また、学費は医学部専門予備校より低めで済むことが多くなります。
授業の形式は基本的に集団授業で、受講者100人以上の授業や映像授業などもあり、参加型というよりは聴講型が主になります。規模の大きさから授業の選択肢は豊富で、論文や面接対策もあり、各人のニーズや時間の制約に合わせ易い利点があります。
次項では、代表的な大手予備校である駿台予備校と河合塾の医学部受験コースを紹介します。
駿台予備校
駿台予備校ホームページ(https://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/index.html)
駿台予備校はほとんど全ての校舎で医学部受験コースを開設していますが、浪人生用です。現役生は「スーパーα医系コース」や「スーパーコース」から必要なクラスを選択します。
1.国公立受験コース
「国公立大医系徹底サポート」、「国公立大医系総合」、「スーパー国公立大医系総合」の順に難易度が上がる3種のコースが、全国的に提供されています。医学部受験専門校舎である市ヶ谷校でのみ、最高難度の国公立医学部を目指す「EX国公立大医系演習」が受講できます。
コースには、受験に必要な科目と論文指導が含まれています。特に強化したい点がある場合や志望校別の対策をしたい場合には、オプションで受講可能です。
2.私立受験コース
私立受験コースは、「私立大医系徹底サポート」、「私立大医系数理強化」、「私立大医系総合」、「スーパー私立大医系総合」の順にレベルが高くなる4種のコースがあります。コースの内容は、英数理理と論文指導です。共通テスト対策や志望校別対策はオプションで追加します。コース構成が異なったり、志望校別コースがある校舎もあるため、要確認です。
河合塾
河合塾ホームページ(https://www.kawai-juku.ac.jp/)
河合塾では全国ほとんどの校舎で医学部受験対策を行うことができます。医学部コースは既卒生対応で、現役生は「高校グリーンコース」の中から必要科目を選択する形式です。
1.国公立受験コース
「国公立大医進」シリーズのレベル別コースが展開されており、医学部受験に必要な授業が全てパッケージになっています。東京、名古屋、大阪にある医進特化校舎でのみ受講できるトップレベルのコースもあります。志望校別のコースや、コース中に特定大対策特別講座が設置されている校舎もあります。
2.私立受験コース
私大医学部受験対策には「私立大医進」コースがあり、医進特化校舎によっては上位の「トップナビ私立大医進」コースを設けているところもあります。私大入試問題の傾向に合わせた演習を行いつつ、直前講習では大学別対策も行います。
大手予備校に向いている人とは
大手予備校は計算し尽くされた効率性の高い授業を提供し、授業を着実にこなせば必要な内容を習得できるようになっています。ただし各人に得手不得手がありますから、不得手な部分は自習で補ったり質問に行く、逆に得意な部分では慢心して怠けずより深く学んでみるなど、自分で学習をコントロールする必要があります。
つまり、既に自分で勉強の進め方が分かっており、自律学習のできる生徒に最適といえます。
大手予備校は向かない人とは
大手予備校は生徒数が多く、講師に気軽に質問をすることや、手厚い学習管理や個別のケアは難しくなります。勉強のやり方から見直したい人や、授業外でもサポートを得ながら勉強を進めたい人、つまり一人で勉強するのが難しい人には大手予備校には向きません。
大手予備校 まとめ
- 大手予備校は授業内容は優れているが、学習サポートは必ずしも充実していない
- 駿台予備校は、国公立受験コース、私立受験コースともに複数のコースあり
- 河合塾は、国公立受験コースは豊富だが、私大受験コースは基本的に1コース
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