お子様が医学部を受験する保護者の方へ

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医学部受験期のお子様との接し方

医学部受験期のお子様との接し方

大学受験を迎えるお子様は20歳前後なので、一般的には大人とされる年齢です。しかし、保護者の方にとってはまだまだ子供というイメージが強いのではないでしょうか。お子様をしっかり守ってあげようとするあまり、ついつい過剰な干渉をしてしまいがちです。
しかし、すでに思春期も過ぎたお子様と接する際には、一歩引いて見守るような形でバックアップしてあげることが望ましいです。お子様の成長をしっかり認めて、保護者の方も子離れができるように意識してみてください。
医学部受験というハイレベルな挑戦をされるお子様は、気持ちが不安定になることもあるでしょう。受験情報を見て不安になることもあるかもしれません。そんな時には、保護者の方が適切な声かけをしてあげると良いです。お子様が幼いころから、性格に合わせて様々な声かけを工夫してこられたことと思います。成長に伴って性格や考え方が少しずつ変わってきますので、大人として一定の尊重をすることにも気を付けながら、かける言葉を選んでみてください。また、受験生は特に時期によって気持ちの波が生じがちです。お子様の気持ちの上下に応じて声かけの仕方を変えていくことも大切になります。
例えば、気持ちが落ち込み気味のときには、丁寧に話を聞いて気持ちをすっきりさせてあげると良いです。また、目標の再設定を手伝って刺激を与え、モチベーションを取り戻させることも有効です。他にも様々なサポートの仕方があるので、子育て本などを読んでアイデアを増やしてみましょう。自分自身を客観視したり、相対化したりする効果も期待でき、より広い視野でお子様の医学部受験を応援する強力なサポーターになることができます。

(参考URL:医学部受験をひかえる親の悩み相談|河合塾

塾、予備校との連携

医学部受験に向けて、お子様は塾や予備校で日々対策に励むことになります。実際に勉強をしたり、入試を受けたりするのはお子様ですが、保護者の方も塾や予備校が、何を、どんな狙いで進めているのかを知るようにしてください。受験情報に興味を持つ姿勢を示すだけでも、お子様にとっては安心感があるものです。
とはいえ、あまり口を出しすぎるのも良くない、と考えることもあるでしょう。確かに受験への過剰な口出しは遠慮した方が良いです。しかし、お子様は24時間ずっと塾や予備校で過ごすわけではありません。医学部合格のためには、自宅での過ごし方も大切になります。塾や予備校としても、お子様のご家庭での様子を良く知っておられる保護者の方と連携しておくと、情報を共有することで気持ちの揺れなどに早めに対応しやすいです。
逆に、塾や予備校でお子様がどのような様子かが気になった時は、電話で問い合わせたり、面談を依頼したりしてみてください。お子様に直接聞くのも良いですが、あれこれ聞きすぎると反発を招くこともあるでしょう。塾や予備校と連絡を取れば、受験情報を入手するチャンスにもなります。ご家庭と塾がワンチームとなって医学部受験に臨めるようにしたいものです。
また、受験本番が近づくにつれて重要になるのが受験校の選定です。受験校は基本的に保護者の方のご希望や、お子様の志望校を優先することになります。ただ、模試や共通テストなどの結果に加えて、お子様の得意・不得意、大学の出題傾向といった受験情報も踏まえることでよりよい受験プランを作成できます。普段からご家庭と塾が密に連携できていると、受験プランを立てる際も相談がスムーズに進みやすいです。特に私立医学部志望の場合、入試傾向や形式が大学によって大きく異なります。模試の偏差値などだけで安易に判断せず、塾や予備校に相談しながら受験校を絞り込むことをおすすめします。

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