川崎医科大学医学部医学科の紹介
INDEX
川崎医科大学医学部医学科概要
川崎医科大学医学部医学科は、岡山県倉敷市に位置する私立医学部です。自発的な学習を促す方針がうかがえる点などが好感できます。
入試は各科目とも難問・奇問の類は少なく、出題分野の偏りも小さいですが、設問数が多い傾向があります。基本問題をテキパキ解き進める対策をしたうえで、川崎医科大学医学部医学科の受験に臨みましょう。
川崎医科大学医学部募集要項について
アドミッションポリシー
川崎医科大学医学部では、地域社会の人々の健康に貢献する意欲ある人材を求めています。また、特定地域のみならず、日本全体、世界全体の医療に興味を持てることも望まれます。小論文対策も兼ねて、入学までに医療に関する情報に興味を持って接し、どのような医療ニーズがあるのかなどを把握しておくと良いでしょう。
人々の健康に貢献するためには、他者の感情を理解したり自分の考えを的確に伝えたりするコミュニケーション能力や、協調性、誠実さなどが必要です。加えて、新たな課題に対して積極的にチャレンジする前向きな姿勢や、継続的な学習に取り組む自律能力が求められます。
カリキュラムポリシー
川崎医科大学医学部では、初年度から臨床実習等が行われます。そのため、早い段階から医師になるという意識を強く持ちながら学習を進めることが可能です。また、近年はグローバル化が進んでいることから、英語を含めた語学力を養うことで、幅広い人々に医療を提供する能力を習得します。
学の専門知識・理解については、系統立ったカリキュラムが設定されています。学年ごとにテストが行われるので、医師国家試験対策も含めて、着実なレベルアップにつながります。また、地域医療への貢献を重視している川崎医科大学らしく、学外での実習も継続実施され、地域医療に対する関心を深められるカリキュラムです。
また、レポート作成や発表などの機会も積極的に設けられ、自ら主体的に研究したり、成果を伝えたりする能力向上につながります。
ディプロマポリシー
川崎医科大学医学部では、医師として必要な資質として、生命を大切にすること、他者に共感することを求めています。患者や医療スタッフとのコミュニケーション力はもちろん、心身をきちんとコントロールしたうえで、自らの能力向上に継続的に取り組める人材を輩出する方針です。
また、医師として様々な医療を的確に提供すべく、専門性の高い医療知識や技術を身につけたうえで卒業することが求められます。基本的な医療知識を把握したうえで、実際の医療現場などで知識を応用し、治療や研究に役立てる能力が必要です。
加えて、治療のみならず、人々の健康維持や病気の予防にも取り組める人材が育成されます。治療等による派手な成果を上げることばかりに目を向けず、医療提供を通じて人々により良い生活をしてもらうことに意欲を持つ精神性が求められる傾向が強いと言えるでしょう。
国際社会や地域社会の変化に合わせて、自らの医療知識等を活かして貢献することが望ましいです。
住所、定員、偏差値などの基本情報
住所 | 岡山県倉敷市松島577 |
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アクセス | JR山陽本線「中庄」駅徒歩10分 |
定員 | <令和4年度>総合型選抜(専願、中国・四国地域出身者枠)約20名、一般選抜約50名、地域枠選抜(専願)岡山県地域枠約10名、静岡県地域枠10名、長崎県地域枠6名 |
設置時期 | 1970年(昭和45年) |
偏差値 | 60.0(2021年度入試医学部ボーダー偏差値、河合塾) |
科目ごとの傾向
英語
英語では、医療系テーマの英文が多く出題される傾向があります。普段から医療系ニューズなどに関心を持つとともに、医療に関わる単語の知識を増やす対策が重要です。また、文法問題も大問で登場します。基本的な文法問題については、テキパキ解き進められるように、共通テストレベルの文法対策は十分に行っておきましょう。
川崎医科大学医学部の英語では、2021年度に大問数が減少しました。しかし、逆に小問数は増加しており、1つ1つの問題に使える時間は減っています。過去問対策では、問題の要点を素早く正確につかむことを意識してください。
数学
川崎医科大学医学部の数学では、微分・積分に関する出題が多い傾向です。2021年度入試でも大問3で微分が出題されました。豊富な計算量が求められるケースも少なくないため、素早く・正確に計算する訓練を積んでおきましょう。共通テストや旧センター試験の微積分に関する大問を繰り返し解く対策で、処理能力を養うことができます。
また、微積分以外にも幅広い分野からの出題が見られます。苦手分野を残したまま受験すると失点につながりやすいので、共通テストレベルの問題については、分野を問わず解き進める力が必要です。
化学
化学では、基礎~標準レベルの出題が多く、設問数が多い傾向があります。幅広い分野から出題され、難解な問題が少ないことから全分野の教科書レベルの基礎知識を整理する対策が必要です。
また、計算問題が多い点も川崎医科大学医学部の化学に見られる傾向です。基本的な計算処理を素早く・正確に行う対策をしておきましょう。
また、川崎医科大学医学部の理科は2科目で120分です。もう1科目との時間配分については、過去問対策で練習を重ねておくことがお勧めです。場合によっては化学に60分以上を割り当てるのも選択肢と言えるでしょう。
生物
生物では、正確な知識が求められます。物理・化学と同様に川崎医科大学医学部では基本的な内容の出題が多い傾向です。ただし、計算問題も頻出なので、ミスに注意しつつテキパキ解き進める対策が欠かせません。
また、分野別では遺伝に関する出題が多く見られます。川崎医科大学医学部では2020年度、2021年度と2年続けて遺伝が出題されており、重点的に対策すべき分野と言えるでしょう。グラフや図表が絡んだ出題も多い傾向で、図説などで定番の資料に触れておくことが望ましいです。
物理
川崎医科大学医学部の物理は、基本的な問題が中心の出題傾向です。様々な分野から出題される傾向もあり、教科書等で各分野の基礎知識を整理する対策が有効です。他教科と同様、問題数が多めなのでテキパキ解き進める必要があります。
ただし、難易度が極端に高いわけではない点と、大問の前半でミスをすると後半に響くことがある点から、ケアレスミスには要注意です。
2021年度の川崎医科大学医学部では、グラフを選ぶ問題が多く出題されました。過去問演習では、グラフの見方についても対策をしておくと良いでしょう。
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