2023年度医学部入試変更点について

入試変更点

2023年度医学部入試では、国立医学部で配点・定員などの変更があります。私立医学部入試でも数学Ⅲが出題範囲外となる医学部があるなど変更点に注意が必要です。特に複数の医学部を併願予定の受験生は、自分にとって入試変更点が有利・不利のどちらなのかを丁寧に確認しておきましょう。

【2023年度】医学部入試変更点一覧

 

国立医学部では広島大学前期の配点変更に注目

国立医学部では、広島大学前期で配点に変更があります。新たに英数重視型の配点が設けられ、内訳は数学800点・英語800点・理科200点です。理科が苦手だったり、私立医学部との併願で英数を重点的に勉強したかったりする医学部受験生には朗報と言えるでしょう。
広島大学前期では配点変更のほか、2023年度入試から第1段階選抜での足切り倍率が7倍から5倍になります。また、提出書類に履歴書が加わるため、広島大学医学部の受験生は提出忘れのないよう注意が必要です。古い入試情報や1年前の記憶などに惑わされ、出願に不備がないように気をつけましょう。

【広島大学】入試変更点の詳細はこちら

 

岐阜大学医学部は後期廃止

岐阜大学医学部では、2022年度まで後期入試が実施されてきました。しかし、岐阜大学医学部後期日程は廃止となり、2023年度入試では実施されません。岐阜大学を第1志望としている受験生はもちろん、前期で九州大学医学部や京都大学医学部などハイレベルな医学部を狙う受験生も、後期の出願校を検討する上で要注目です。
国公立医学部を目指す場合は、岐阜大学医学部で後期が廃止されることを踏まえ、2023年度入試でも後期を実施する医学部をあらかじめ選定しておきましょう。岐阜大学医学部を検討していなかった受験生も、自分が受ける医学部後期入試に出願者が流入する可能性があるため、変更を知っておいてください。

【岐阜大学】入試変更点の詳細はこちら

 

入試変更点(私大)

私立医学部は東海大学一般選抜から数学Ⅲがなくなる

私立医学部では、東海大学一般選抜の数学において大きな変更点があります。従来は数学Ⅲまでが出題範囲でしたが、2023年度入試では数学Ⅱまでです。数学Ⅲが苦手、あるいは他の私立医学部で数学Ⅲが必要ない受験生は、東海大学医学部を併願しやすくなると言えます。現役生で数学Ⅲの学習時期が遅く、演習量を確保しにくい場合も範囲が数学Ⅱまでになると有利です。
ただし、他の私立医学部との併願者が増えることで、倍率アップも考えられます。私立医学部では数学Ⅲが範囲外のところも少なくないですが、数Ⅲが得意ならあえて数Ⅲまでが出題範囲の私立医学部を狙うのも1つの方法です。私立医学部受験生は、志望大学で数Ⅲが範囲に含まれるかを整理した上で、数Ⅲにも取り組むのか、数学Ⅱ・数学Bまでに集中して高得点を狙うのかの方針を定めてください。

【東海大学】受験・入学ニュースはこちら

 

兵庫医科大学では新たに専願を導入

兵庫医科大学では、新たに専願入試を導入します。医学部入試で専願枠の設定は珍しく、一定の注目を集めることになるでしょう。定員は一般枠3名・卒業生子女枠3名です。

    1. 書類審査
    2. 基礎適性試験
    3. プレゼンテーション試験・個人面接

の3段階での選抜となります。学校推薦型選抜との併願は可能です。
書類審査は調査書と志望理由書を提出する一般的なものです。また、基礎適性試験は兵庫医科大学の学校推薦型選抜と同じ問題を使用し、英語・理科・小論文で実施されます。そのため、形式が極めて特殊なわけではなく、兵庫医科大学への入学意思が強い受験生や、とにかく2023年度入試で私立医学部合格を果たしたい受験生は専願を検討しても良いでしょう。

【兵庫医科大学】兵庫医科大学医学部入学試験について

 

まとめ
・2023年度医学部入試では国公立・私立とも複数校で変更点があり要チェック
・理科苦手・英数得意の国立医学部受験生は広島大学の配点変更がチャンス
・数学Ⅲを避けたい医学部受験生に東海大学の変更は追い風に
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