【2021年度】医学部合格には必須!小論文・面接対策情報

小論文・面接

2021年度の医学部小論文・面接はどうなるのか

(2020年6月3日更新)

2021年度の入試では、コロナウィルスの影響で、総合選抜型入試(旧AO入試)、学校推薦型入試(旧推薦入試)において「オンライン面接」を取り入れることを検討するよう、5月17日に文部科学省より各国公私立大学長宛てに通達がありました。

令和3年度大学入学者選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜)における配慮事項について(文部科学省HPより)

*この通達の中で受験生に影響がない程度に入試科目等の変更も認めています。

2020年の採用試験で実施されているオンライン面接では、大学新卒者から戸惑いの声が多くあります。実際の面接とは違う感覚になりますので、受験する大学が「オンライン面接」となった場合は、オンラインで模擬面接をすることをお勧めします。

コロナウィルスの感染状況にもよりますが一般入試でも同様の措置が取られる可能性がありますので、文部科学省の通達や大学毎の動きがあった場合はすぐにこちらのブログの記事もしくは公式アカウントのツイートでお知らせします。

@pmdfukuoka

まだ具体的な動きはありませんが、小論文も提出方式に変わる可能性もあることを付言しておきます。

医学部受験における小論文の概要・情報

私立医学部受験では、学科試験に加えて小論文も合否に関係する場合が多いです。医学部の小論文では、医療や生物等に関するテーマが設定される傾向があります。文字数が極端に多いわけではなく、1000字前後など練習しておけば制限時間内に十分書ききれる分量が中心です。

私立医学部の中には、1次試験の合格者数が多い一方で、2次試験の小論文・面接での絞り込みが厳しめのところも見られます。学科試験で現代文が課せられない受験生が多く記述練習が不足しがちな中、小論文対策にも取り組んでおかないと、2次試験の突破が難しくなりかねません。志望校の合否にどの程度小論文が影響するかを把握したうえで、必要十分な対策を行うことが大切です。

 

医学部小論文の対策

医学部の小論文対策としてはまず、テーマになりやすい医療系の話題について知識を増やしておきましょう。普段からニュース等で医療系の話題が登場した際には、複数の視点から内容を理解したうえで、自分なりの意見も考えてみると良いです。ニュースの選び方などがあまりわからない場合は、私立医学部で出題された小論文の過去問を参考にする方法もあります。

また、医療系の話題について、代表的な意見を整理しておくことも大切です。たとえば、尊厳死についてであれば、「患者の意志を尊重することが大切だ」「安易に死を容認すると生命軽視になりかねない」といった意見を知っておきましょう。

医学部受験生の中には、複数の私立医学部を受験するために学科試験の過去問演習に追われ、なかなか小論文対策の時間をとれていない人もいるかもしれません。多くの時間を割けない場合でも、月に1~2回程度は小論文を書き、添削指導を受けて対策を進めておくことをおすすめします。

 

医学部小論文の参考書情報

医学部の小論文の情報を得るのであれば、過去問の他に以下のような参考書を使っても良いです。

出題されやすい医療系テーマの知識を深めるなら、「医系小論文 最頻出論点20(3訂版)」(教学社)がおすすめです。代表的なテーマについて短時間で把握しやすいので、小論文対策に回せる時間が短い受験生もチェックしてみてください。赤本で有名な教学社が出版しており、迷った際には馴染みやすい参考書として選ぶのも一案です。

小論文の書き方も学びたい場合は、「小論文これだけ!医療・看護編」(東洋経済新報社)を使ってみましょう。論理の組み立て方なども説明されているので、小論文対策をこれから始める受験生にも適しています。著者の樋口裕一氏による現代文の参考書を使った経験のある受験生も必見です。

 

医学部面接の概要・特徴

医学部受験では、学科試験に加えて面接試験も実施されます。面接では、医学部に入学して医師を目指す人物としてふさわしいかが確認されることになります。まったく準備せずに受けるのはリスクが高すぎます。他学部に比べ医学部での面接の評価は、職業の適正に関わるだけに合否に影響する割合は高くなっています。

医学部面接では医師や各大学の志望理由、どのような医師になりたいかなどが問われます。出願の際に志望理由書の提出が必要な大学もあります。面接の際に医師を目指すうえ問題のある人物であると判断されると、学科がよくても不合格になるリスクがあります。これは人の命を預かる職業の医師に、高い職業倫理が求められている帰結でもあります。

 

医学部面接の対策

医学部面接の対策としては、想定される質問への解答を準備するだけでは不十分です。なぜ医師を目指すのか、どういう医師になりたいのかを改めて考えて下さい。自分自身としっかりと向き合うことが求められます。一生を決めることになる面接ですので、入試だけではなく自分のためでもあります。

また医療に関する事柄に関して問われることもあります。普段から医療に関してどれほど関心を持っているかが透けて見えることが多々ありまので、医療に関する記事などを見た時はその度に自分の考えを真剣に深めて下さい。

学校や予備校での模擬面接は、医療に関する自分の見解を声にするいい機会です。対話する中で自分の考えで足りないことや合理的でない部分などの気づきが得られます。独りよがりにならないためにも誰かと話すことでフィードバックを得るようにしましょう。また緊張しがちだと思う人は、普段から友達や家族と医療に関してたくさん話すことを特にお勧めします。そうすることで自信をもって本番に臨みやすくなります。

 

医学部面接の参考書

医学部面接に不安がある受験生は、参考書も活用してさらに自信をつけることができます。

具体的には、「医学部の面接(3訂版)」(教学社)を参考にするといいでしょう。医学部受験における面接の質問と質問意図を、把握することができます。面接で最も基本的なことは、「聞かれたことに答える」です。意外に思われるかも知れませんが、実際の面接の場面では聞かれたことに答えないことが多くあります。質問意図を汲み取ることができれば、より的確に自身の考えを伝えることができます。

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