最適な学習計画の目安として

学習計画を立てる際には、自分の現状と志望校合格に必要なレベルの差を埋められる内容にする必要があります。現状や目標が曖昧なまま計画を立てるのは難しいので、最初に外部模試などを受験して、志望校選定を進めてみましょう。医学部受験に役立つ代表的な模試には、駿台模試と全統模試があります。いずれの模試も受験者数が多いため、偏差値を信頼しやすい点が魅力です。全国各地の会場で実施されているため、東京や大阪などから遠く離れた地域に住んでいても受験できます。
会場を借りて実施される模試では、本番の雰囲気を体感することができます。時間配分に慣れる練習になるほか、普段の授業ではなかなか得難い緊張感なども確認できます。医学部ごとの偏差値情報や合格判定といった受験情報も得られるので、積極的に受験してみましょう。
医学部受験の際は、第一志望校以外にも併願校を複数受験するケースが多いです。想定している併願校の過去問を解いたり、塾や予備校の授業などで出題傾向を把握したりすることに加えて、模試の判定も参考にしながら受験校を決めることになります。早めに受験校が決まった方が対策に時間をかけやすいので、まずは一度、全国規模の模試を受けておくと良いでしょう。
模試の結果通知書には、問題ごとの得点率などもわかりやすく示されています。得られた受験情報も参考にしながら、どの科目や単元に力を入れれば医学部受験に成功できるかを考えて計画の調整を行ってください。同じ模試を複数回受ける場合は、前回の結果と比べて自分が進歩したところや、改善が遅れているところも把握しましょう。

（参考URL：駿大模試）
（参考URL：全統模試）

データによる分析と対策

医学部合格に向けた歩みを進めるためには、現状の立ち位置を知ることが大切です。模試を受ければ自分の実力を客観的に把握しやすくなり、進むべき方向性が定まります。医学部受験は科目数が多い傾向があるため、苦手科目を作ってしまうと合格への道のりが遠くなってしまいます。模試で苦手科目が明らかになれば、早期に弱点克服対策を行いましょう。逆に得意な科目や分野については、より発展的な問題に取り組んでみてください。得意科目の配点が高い医学部を多く受験するのも有効です。
医学部受験では、限られた時間の中で特に多くの学習量をこなす必要があります。効率よく成績を伸ばすために、模試を受けることで得られるデータをしっかり分析してみてください。模試のデータを見ても自分で今一つ学習計画を立てづらい場合は、塾や予備校のチューター等に相談してみると良いです。受験情報も踏まえたアドバイスを受けて、志望校合格に向けた学習内容を整理しましょう。入試までに残された期間も意識しながら、全科目や全単元に力を分散させるのではなく、必要に応じて学習内容を取捨選択することが大切です。
仮に模試での偏差値が同じだったとしても、医学部受験を突破するためにやるべきことは1人1人異なります。個人向けのアドバイスも踏まえながら、方向性を明確に定めて成果に直結する方法で勉強を進めることが重要です。模試のデータが大いに参考になった場合は、モチベーションを上げるために次の模試も早めに申し込んでしまいましょう。模試に向けた勉強にさらに力を注ぎ、新たな模試が返却されたら成績推移をみて計画を改善していってください。