医学部専門予備校とは?〜医進系予備校について

医学部専門予備校とは?その特徴やメリットを解説!

医進系予備校は一校のみで独立しているなど、小規模なことが多く、全体としての印象が分かりにくいところがあります。ここでは授業形式や学費その他、医進系予備校に一般的な特徴をあげ、どのような人に向いているのかを解説します。

大手予備校との違い

医進系予備校と大手予備校との違いは、医学部受験生だけを指導する点にあります。単一の学部を志向する予備校であるため、学校の規模は概して大手予備校に比べ小規模です。生徒に対する講師の比率が高くなるため、医進系予備校の学費は年間300万円前後が平均的と、大手予備校よりも高額な傾向があります。

医進系予備校の特徴

特化型予備校として、医学部受験の傾向と対策、各大学の情報には精通しています。大学医学部や現役医師との連携した講義や講演を行う等、独自色の強い予備校もあります。面接や小論文対策を含む、医学部受験に最適化したカリキュラム作成にも各校が工夫を凝らしています。全教科で万遍なく高得点を取る必要がある医学部受験に対応するため、医進系予備校では、学習管理や自習時の補佐までを指導内容に含めるケースが多く見られます。

授業形式の種類

予備校の指導方法は集団指導(講師1名につき4人以上の生徒)と個別指導(講師1名につき1~3人の生徒)に大別されます。集団指導は、学校や大手予備校によくみられる20~50人程度の大人数集団指導と、10名程度の少人数指導に細分されます。

10名程度、5名程度、マンツーマン、オンライン、AI教材(atama+)

上に挙げた分類は指導人数によって更に細分化することができます。医進系予備校では、集団指導でも10名前後か5名程度の少人数に定員を絞っていることが多くあります。5名程度の授業では講師との質疑応答を授業に組み込んだり、ゼミ形式を採用し、生徒の積極的な授業参加により学習効果を高めることを謳います。

個別指導では、1名の講師が2~3人を指導するのが基本です。より指導効果の高い、講師が1人の生徒につきっきりになるマンツーマン個別指導も存在します。

従来の教室型の授業に加え、オンラインでの授業を提供する予備校もあります。ライブ配信で生徒から講師に質問をすることもできるタイプのものもあれば、ストックされている映像を視聴するタイプもあります。前者は場所の制約を受けずに受講でき、後者は場所も時間も制約を受けずに受講できるのが特徴です。

電子学習教材が取り入れられている予備校も、数多くあります。AI教材(例、atama+)では、生徒の学習結果をAIが分析し、個別に課題を設定して、時間効率の高い学習を可能にしています。集団授業では難しい個別対応をAI教材で行ったり、基礎学習はAI教材で完了し、対人の授業では発表の仕方を学ぶなどカリキュラムの一翼を担っています。


医進系予備校に合うタイプ

医進系予備校は一般的に規模がそれほど大きくなく、生徒各人への指導が手厚い傾向があります。少人数集団授業や個別指導で、講師が生徒の理解度を把握しながら授業を進めたり、学習計画の作成や進捗管理も担任や専属スタッフが頻繁に確認するなど、受験生の力を予備校が引き出そうとしてくれます。
このような指導は、自分にとって最適の学習法を見出せていない生徒には、大変有益です。特に合格圏外からの逆転を目指す人には、自習のやり方まで教えてくれるような、医進系予備校型の指導がないと困難とすら言えます。
小規模型である医進系予備校では競争心を煽るような発破をかけることは少なく、そのような雰囲気には圧倒されてしまう性格の人には、じっくり個人に向き合ってくれる医進系予備校の方が相応しいでしょう。
また、医進系予備校は各大学の医学部に対策を用意していることが多く、特定の大学を目指している人にとっては、医進系予備校で万全の備えをするのが確実と言えます。

医学部予備校 まとめ

  • 医進系予備校は、医学部受験指導のためのデータ、最適な指導法を熟知している
  • 大手予備校と比較して、授業人数は少なく、学費が高い傾向
  • 小規模校が多く、生徒に対しするサポートが幅広く、手厚い

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