海外医学部という選択肢!海外にはどんな大学がある?

海外医学部


「将来の夢は医師だけれど、試験が難しくて諦めかけている…」
「私立大学の医学部は学費が高くてとても入れない…」

このように思って、医師になることを諦めてしまってはいませんか?

実は、これらの問題を解決して医師になる方法があります。それは「海外の医学部に進学する」ことです。
海外の医学部とは言っても、アメリカや西ヨーロッパの医学部に進学することは日本と同様に、容易ではありません。

しかし、東ヨーロッパの医学部は日本よりも試験の難易度が低く、日本の私立大学の医学部よりも安い学費+生活費で通えます。そして卒業して厚生労働省の審査通過後に日本の医師国家試験受験資格も獲得できます。

この記事では、次の3つについて紹介します。

  • 海外医学部の具体的なメリット
  • どのような大学があるのか
  • 入学への準備

海外医学部に進学するメリット

海外医学部に進学する大きな2つのメリットは、上記で紹介したとおりです。

①国内の医学部よりも低い試験の難易度&少ない科目数
②日本の私立大学医学部よりも安い学費+生活費

これらのメリットがあるため、近年は海外の医学部に進学する学生も増えてきました。

まず、1つ目のメリットについて。国内の国立大学医学部の入試は東京大学の理科一類に匹敵するほどの偏差値の高さを誇ります。これでは、医師になりたい思いが人一倍強いけれど、学力が伸び悩んでいる人が医師になる機会が奪われてしまいます。
一方、東ヨーロッパの医学部の入試は、国内の国立大学の医学部の試験よりも難易度は低いです。

また、日本では二次試験の他に共通試験があり、多くの科目を勉強しなければなりません。しかし、海外医学部の入試は、英語の他に生物、化学だけで良いという入試もあり、たった3科目での受験が可能です。

2つ目のメリットとして、安い学費と生活費で大学に通えるメリットがあります。たとえば、ハンガリーの国立大学の医学部では、年間の授業料と生活費は合わせて300万円程度です。6年間通うと、1,800万円の計算になります。
一方、日本の私立大学の医学部の平均の学費は6年間で3,200万円もかかります。実家以外から通うことを考えると生活費もかかるので、実際は6年間でより多くの出費がかかるでしょう。
以上の計算が示すように、海外医学部は日本の私立大学に通うよりも安く通うことが可能です。

他にも3つ目のメリットとして、EUではどの医学部を卒業していても、医師資格試験に合格するとEU内の共通医師免許を取得できることが挙げられます。
将来は海外で医師として活躍したい学生にとっては、英語力も鍛えられてEU内の医師免許も取得できる海外医学部は絶好の学び場となります。

日本人を受け入れている海外医学部の紹介

では、海外にはどの大学が受け入れてくれるのでしょうか?
ここでは、日本人も多く通っている東ヨーロッパの大学を紹介します。

ハンガリーでの受け入れ先

ハンガリーでは、日本人の学生の進学を支援するハンガリー医学部進学プログラムがあります。
(参考url:ハンガリー医科大学事務局 https://www.hungarymedical.org/

このプログラムには以下の4大学の医学部が参加しています。

ハンガリーの医学は東ヨーロッパでも最もレベルが高く、センメルワイス大学の卒業生はノーベル医学賞の受賞もしています。

チェコでの受け入れ先

チェコにもハンガリーと同様にチェコ医学部進学プログラムがあり、そのプログラムには以下の2校が参加しています。
(参考url:チェコ国立大学医学部 https://www.czech-medical.org/

また、海外医科大学事務局が支援している大学の1つに以下があります。
(参考url: 海外医科大学事務局 https://www.medical-u.org/index.html

その他の東ヨーロッパでの受け入れ先

海外医科大学事務局が支援しているパラツキー大学以外の大学として、以下の3つがあります。


海外医学部に入学するまでの準備・入試

海外医学部に入学するときには、予備コースと本コースの2つからどちらにするか選べます。
本コースは日本でいう6年間通う医学部のことです。
予備コースは、英語や生物、化学、物理の知識に不安のある学生が3ヶ月、または1年間かけて本コースに進級するために通うコースです。つまり、日本でいう受験の予備校です。

予備コースは、日本で通う場合と現地に行く場合があります。例えばハンガリーの大学医学部の予備コースは現地に1年間通います。
「現地へ行って入学できなかったらどうしよう…」と考え込んでしまうかもしれません。しかし、ハンガリーの場合においては予備コースから本コースへの進級率は90%以上と高いので、諦めずに1年間頑張れば、本コースにはほぼ進学できるでしょう。

どの大学の予備コース、本コースともに審査は書類審査、筆記審査、面接審査の3つがあります。

書類審査は出願資格を満たしているか審査されます。
筆記審査は、英語、生物、化学、物理の試験があります。生物、化学、物理は大学によってはこの中から2科目を選択や総合問題と違いがあります。試験問題の言語も大学によって違っており、日本語と英語のどちらでも選択できる大学や、英語で実施される大学があります。
また、数学を選択できる大学もあります。
ハンガリーの大学、チェコのカレル大学とマサリク大学では、TOEFL iBT68点以上、またはIELTS5.5点以上の証明書を提出すれば、英語の筆記審査が免除されます。

面接審査は、基本的にどの大学も英語で行われます。医師になるモチベーション、英語でコミュニケーションができるか、人間性を審査されます。

本コースでは、ここまでの審査を一次審査として、この審査に通過した学生は二次審査に進みます。二次審査は、各大学によって異なった内容で行われますが、筆記試験の他に、面接や生物や化学の口頭試問が行われる大学があります。


まとめ

以上、海外医学部の紹介、入学への準備について解説してきました。国内の医学部入試の難化、私立大学の高額の授業料に悩んでいる方は、海外医学部への進学の検討をしてみてはいかがでしょうか?
詳しい情報が知りたい方は、以下のサイトを確認してみてください。それぞれの大学の説明会はほぼ一年間かけて行われているので、さらに気になった方は参加してみることをオススメします。

ハンガリー医科大学事務局
https://www.hungarymedical.org/
チェコ国立大学医学部
https://www.czech-medical.org/
海外医科大学事務局
https://www.medical-u.org/index.html

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