2021年度共通テスト<物理編>〜医学部受験のための知識~

2021年度共通テスト物理について

2021年度からスタートする共通テストでは、思考力が求められる問題が多くなります。医学部受験生の一部が受験する物理は、そもそも暗記事項は少なく、計算力や思考力が求められる内容です。ただ、共通テスト物理はセンター物理とも異なる出題傾向になりそうです。試行テストの出題例なども見ながら、共通テスト物理対策に役立つ参考書もチェックしてみましょう。

共通テスト物理の出題内容と対策

共通テスト物理においても、思考型問題の増加、日常的場面を問題設定に用いるという特徴があります。また、センター物理と比べて、公式などの本質理解が問われやすくなるでしょう。物理は生物や化学と比べて暗記事項が少ない科目です。ただ、最低限覚えなければいけない公式は存在します。これらの公式について、少量なので丸暗記で済むと考えてきた受験生もいるのではないでしょうか。

しかし、共通テスト物理の問題には、公式の丸暗記だけでは対応が難しくなると考えられます。そのため、公式が出てきた場合には、どのような意味を持った公式なのかを考える習慣をつけておきましょう。

今後、模試などを通じて、さらにさまざまな情報が出てきて、共通テスト対策に関する情報が増えると思います。共通テスト物理についても、模試も活用しながらさらに受験情報を収集して、的確な対策を心がけてください。

例1 平成30年試行テスト物理第2問 問5




この問題は、従来のセンター試験には見られない問題です。
現象を物理的に解釈する力が試されています。

 

例2 平成30年試行テスト物理第4問A


こちらは身の回りの物を設定した問題の例です。

センター試験の物理は、いわゆる普通の入試問題を選択式で答えるものが中心でした。内容も公式の変形で選択肢がしぼれるものが多かったです。
それに比べて、共通テストの物理では、公式の変形ではなく、公式の意味、つまり、どういう物理的現象をどのように一つの公式が説明しているかについての理解が問われます。日常の学習においても、その辺りを十分に意識する必要があります。単に従来型の問題集を、公式を覚えて演習するだけでは、高得点は望めないでしょう。

共通テスト物理対策に役立つおすすめの参考書・問題集

共通テスト物理の対策には、やはり共通テスト独特の問題設定に慣れることが大切です。そのため、試行テストの内容も踏まえた参考書を使うことが望ましいと言えるでしょう。具体的には、「はじめての共通テスト対策 物理」(Z会出版)をおすすめします。

共通テスト物理でしっかり得点するためには、まず共通テストの傾向を丁寧に把握してから教科書や問題集での学習にさらに力を入れるべきです。「はじめての共通テスト対策 物理」には、試行テストの解説や傾向対策が詳細に記載されています。そのため、まだ共通テスト形式の問題を見たことがない受験生を含め、幅広い受験生が共通テストの傾向をより深く理解する上で役立つ内容です。

また、オリジナル模試1回分がついている点も魅力です。センター試験と異なり本番の過去問が全くない状態で2021年度共通テストを迎えることになります。共通テスト物理の傾向を把握できたら、模試に取り組んで制限時間の使い方なども確認すると良いでしょう。

 

まとめ

・共通テスト物理対策では公式の本質理解が大切

・身近な物理現象に興味を持とう

・共通テスト物理試行テストの傾向分析も丁寧に

 

 

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