医学部受験予備校の職員について
医学部受験予備校の職員に必要な資質とは
単に受験の内容のみに取り組んでいるわけではありません
医学部予備校の職員は、受験情報に精通している必要がありますが、それだけでは十分ではありません。受験生に対して、受験に向き合う姿勢やモチベーションの上げ方なども指導するスキルが求められます。
(参考URL:「生徒のモチベーションを上げる」魔法の言葉)
また、社会人として尊敬に値する言動をし、良医を目指す生徒のお手本となることも重要です。生徒が医学部合格を果たし、良医になるために役立つ様々な取り組みが自然にできる能力が必要と言えるでしょう。
浪人生の場合、予備校と自宅や寮を往復する生活を送ることになります。医学部受験を目指す場合、学習量が多いので現役生でも塾や予備校で過ごす時間が長くなりがちです。受験情報についても予備校で入手することが多いでしょう。そのため、予備校の職員は保護者と並んで普段から接する機会が多い大人です。身近な存在として生徒の成長に大きく影響する立場であり、社会人として優れた姿勢を示すことも大切になるでしょう。社会的な常識を備えていることはもちろん、将来的に良医として活躍する生徒に身につけてもらいたい資質も、予備校職員に必要です。具体的には、何のために働くのかなどについて、自分なりの理念や理想を持っていることが望ましいです。
職員1人1人にも個性があるため、「これが唯一の正解」といった考え方はありません。しかし、社会的常識を踏まえた考えを持って生徒と接することが求められます。職員が優れた資質を持っていれば、生徒たちは予備校や塾で生活する中で、自然に社会人や医師としての資質を磨くことができます。
生徒、保護者の気持ちに寄り添う
予備校の講師や職員自身もかつて受験を経験しています。自らの受験で感じたことは生きた教科書となり、受験生に声かけをする際などに有用です。また、毎年医学部受験生を送り出していく中で、職員に新たな経験が蓄積されていきます。受験情報に精通したり、教科指導のスキルが高まったりするだけでなく、生徒や保護者とともに歩んだ日々も糧となって、新たに入学してくる生徒の指導に活かすことができるのです。予備校職員として経験を重ねることで、教育に対する造詣を深めるとともに、生徒とまるで家族の一員のように接して、医学部合格を実現するための温かいサポートをしやすくなるでしょう。
”Not doing, but being.”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。緩和ケアにおける援助の在り方ついて、ホスピスの母と呼ばれるシシリー・ソンダース博士が述べた言葉です。手術や検査といった積極的な治療を行うdoingではなく、患者さんとともに過ごすbeingが大切という意味です。自らが主体になるのではなく、あくまでも患者さんを主体とする姿勢も同時に示されています。一緒に過ごすだけで患者さんの苦痛を和らげるためには、深い信頼関係が欠かせません。医師の側も、高度な知識や技術を生かした治療の提供に終始するのではなく、患者さんの気持ちに寄り添う姿勢が求められます。
医学部受験予備校の職員も、生徒とともに日々を過ごしながら信頼関係を構築することで、生徒が予備校に来るだけで安心できる環境を整えてあげるべきです。医学部受験という高い目標をもって努力を重ねる受験生は、不安を感じることもあるでしょう。気持ちが揺れやすい受験生に対して、受験情報を提供したり、教科指導を重ねたりすることも確かに有効です。しかし、知識や技能の伝達に加えて、気持ちのサポートもしっかり行う意識を持つことで、予備校職員として生徒の医学部合格により大きな役割を果たすことができます。時にはどんな言葉をかけるべきか迷うこともあるでしょう。しかし、生徒を心から応援したいと日々思いながら、生徒や保護者とともに前進するのが医学部受験予備校の職員としてあるべき姿だと言えるでしょう。
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